この用語は、2017年の中国映画『戦狼 ウルフ・オブ・ウォー』にちなんで名付けられた造語である。「戦狼外交」という言葉が外交方針への表現として広まったのはCOVID-19の大流行時であるが、戦狼型の外交官が登場したのはその数年前のことである。

戦狼外交の特徴は、国際社会で「中国の国益のみ」を主張し、他国からの批判に即座に反論または攻撃す態度にある。2000年代までの中国が論争を避け、西側諸国との調和を重視していた従来の外交姿勢とは対照的に、2020年代以降は「戦狼外交」と呼ばれる好戦的な姿勢が目立つようになっている。

中国共産党の習近平総書記のハッキリした外交政策、中国当局者の間での西側からの反中敵意への認識、中国の外交官僚制度の変化が出現の要因として挙げられている。支持者は、ソーシャルメディアやインタビューで、中国への批判に対して声高に反論や反駁をしている。 (中略)

 

(途中から)戦狼外交をもたらしたと思われる要因の一つとして、内部の職員業績報告書に広報部分が追加されたことがある。これにより、中国の外交官はソーシャルメディアで積極的に活動し、物議を醸すようなインタビューを受けるようになった。さらに、中国の外交官の若い幹部が中国の外交サービスにおいて徐々に出世し、この世代交代も変化の一端を担っていると見られている。ソーシャルメディア上での活動が大幅に増加し、ソーシャルメディア上で関わる際の口調はより直接的で対立的なものになった。

戦狼外交はまた、欧米の外交官のソーシャルメディアの存在に対して「必要な」対応としてフレーム化されている。 

(以上Wikipediaより)

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E7%8B%BC%E5%A4%96%E4%BA%A4

 

 

また以下のリンクにある文春の記事も参考になると思います。

2021年12月の記事です。

 

(途中から)現在、大使館を実質的に切り盛りするのは主席公使の楊宇だ。2021年3月には新疆の人権問題を問い合わせた日本メディアの書面インタビューに「ばかげた茶番劇」と強い表現で返答するなど、トップの孔鉉佑を差し置き存在感を示した。

 楊宇は薛剣の2歳年下だ。同じ北京外語学院卒とされ、駐日大使館スポークスマンや東北アジア局長を歴任してきた。楊宇と薛剣が、中国ジャパン・スクールの次代のリーダー候補とみられている。

 東京の大使館の政治的失策は、薛剣にはチャンスだろう。昨今の「戦狼外交」の流行に乗り、派手な言動で注目を集める手法で出世レースを有利に進めようと考えたとしても不思議ではない。

 

 

もちろんこういう居丈高な発信に対しては

国家としての態度は明確にすべきだと思う。

 

 

 

ただこの流れ、特に対中感情の悪化を扇動する動きに思えてそこがとても気になる。

それも国内じゃなく中国側への反応という所が。

台湾有事に対する懸念が冷戦時代への回帰になってるのは否めない。

全ての政治関係者の発言は、意図されたものだと今一度認識すべきじゃないかしら。
迎合したいけど迎合したくないもどかしさ。