「この人、いま、私の何を観て、何を聞いてた?」

 

まったく分からなかった。

びっくりしすぎて思考が止まり、聞いてもらった時も嬉しかったが、

後から後からじわじわじわじわと感動の波が押し寄せてきた。

 

 

今ならわかる。

この思考が止まった瞬間

「この聞き方が出来るようになりたい!」

と私の魂が震えたのだ!

 

 

その人の名は藪原秀樹さん、通称やぶちゃん。

 

 

それは今からちょうど2年前の7月。

長野で開催された、やぶちゃんのSHINKAライブに誘われ、

始めて参加した日の出来事だった。

 

 

ずぼらな私は、友人に誘われるまま、やぶちゃんに対する

リサーチを全くかけずにそのライブに参加した。

 

 

当時の私は産業カウンセラーの資格を取り、

カウンセラーの資格を活かしたい!

と思っていた。

聞く力を高めたかった。

 

 

だが、人の心と向き合うことが怖かった。

面接実習の実技指導者の先生が養成講座の初日におっしゃった言葉。

「みなさん、これだけはよく覚えておいてください。

あー、今日のカウンセリングは良く出来た。

いい応答が出来た!と思える日なんて一生来ないですよ」

 

 

この時の衝撃。

「え?どういうこと????

どうして勉強して、資格が取れても、

自分の応答に自信が持てる日が一生来ないの?」

 

 

だが、その答えは面接実習の講座が進めば進むほど、

痛いくらいによくわかった。

逐語記録という文字起こしをすると、自分の応答がどれだけ

ズレているのかを目の当たりにした。

恥ずかしかった。

この穴、どうしたら埋められるんだろう?

 

 

人の心と向き合う時、練習はない。

本番のみ。

だからこそ、出来てない自分が「カウンセリングをさせてください」と

お願いすることが怖かった。

 

 

どうしたら目の前の人の話しが聴けるようになる?

 

 

そんな模索が心の中で始まっていた。

 

 

~ この模索の先に待っていたものとは ~

 

to be continued ♪