おはようございます。

今日から何回かに渡り、長男の不登校の経験を綴ります。
自分自身が長男が不登校の頃に辛い思いをたくさんしたので、同じような思いをされている方の心が少しでも軽くなったらいいなとの思いで綴っていきます。

長文ですが、読んでくださると幸いです。


 我が家の長男は、幼い頃から優しくてマイペースののんびり屋くんだったのですが、中学生になり部活で嫌なことがあったのが引き金となり、不登校になりました。いわゆる中1ギャップです。
 
それは忘れもしない2008年6月30日のことです。朝お腹が痛いと言い出し、トイレにこもったまま出てこず、その日は休むことにしました。そこから不登校の日々が始まったのですが、私も最初はこんなにこじらせるとは予想しておらず、数日休んだら行けるだろうぐらいの気持ちでした。

ところが、毎日毎日腹痛は続きます。登校の時間になると決まってトイレにこもります。それ以来1年生のときはほとんど学校に行っていません。そしてこの頃、完全に学業を放棄しました。わたしは最初は長男に学校に行くように説得していましたが、てこでも動きません。スクールカウンセラーの先生に来ていただいても本人は会おうとしません。大人に対しての信頼がすっかり崩れ落ちてしまったようでした。

しかし、学校で一人だけ本人が心を許せる大人の存在がありました。それは小学校の6年生の時の担任の先生でした。担任の先生は息子に会いに2度ほど来てくださり、息子に「卒業しても君は僕の大切な生徒だから。」と言ってくださり、息子の話に耳を傾け、息子にもご自分の思いを伝えてくださいました。親子そろってこのような出会いに本当に感謝しました。
 
そこから息子は少しずつ変わっていきました。
自室に閉じこもっていたのが、部屋を開放し、わたしにも笑顔を見せ、いろいろ話すようになりました。友だちから誘われると、遊びに行ったり、学校もたま~に1時間だけ行けるようになりました。
 2年生になるころには、本人も学校に行くと決意していたようです。新学期には前日から頑張って準備をし、張り切って学校に行きました。翌日も頑張りましたが、3日目からはまた朝起きれなくなり、不登校生活に戻りました。辛い気持ちではありましたが、わたしは学校に行けた!ということが嬉しくて、また仕切り直しができると思いました。
 2年生の間は、合唱コンクール、体育祭、文化祭など友達が誘いに来てくれたりしましたが、結局行くことはありませんでした。
 冬ごろでしょうか、小学校のときからの友だちが息子を遊びに誘ってくれるようになりました。学校に行かなかった日は外出するのにも躊躇していた息子でしたが、友だちから誘われると、学校に行っていなくても外出できるようになりました。その頃ポツンポツンと学校に行くようになりました。春休みもその友だちとは遊び、その流れで3年生になってからはコンスタントに学校に行けるようになったのです!2年の末に校長先生と話をして、校長先生が謝罪してくださったことも本人の気持ちが変わる機会になったのではないかと思います。
 
本人の希望を聞いて、別室だったら大丈夫とのことだったので、教室には入らないで、別室登校を始めました。別室ではブースで区切られているので、自分のスペースが確保でき、自分の好きな本を読んだり、楽譜を眺めたりして過ごしていました。
 彼が別室で過ごしている時、級友たちがお弁当の時間に集まって、息子と一緒にご飯を食べてくれていたと聞きました。良い友人に囲まれて本当に息子は幸せだったと思います。
 こうして中学3年生の間はたまに休みましたが、別室に登校し続け、自分のペースで過ごさせてもらうことができました。その頃、近くのフリースペースに月1回通うことになりましたが、自分と同じ境遇の同世代の子たちとの交流が彼にとってはとてもよかったようです。喜んで通っていました。わたしも親の会で救われることがたくさんありました。




②に続く…