国際法務20XX

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国際業務専門の行政書士として、グローバル化や技術の進歩に伴う法改正の今後が気になります。2045年に起きると言われているシンギュラリティにかかる情報や、業務を通じて得た知識と見解を備忘録もかねて記録します。

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5月17日のSingularityhubの記事に、共感したのでご紹介します。

Why Disruptive Innovation Requires Looking Beyond the Experts

 

この記事を書いたのは、Singularity大学のピーター・ディアマンデスさん、ご自身も宇宙開発分野のビジネスに関わっていて、Singularity大学で講義もしている人です。

 

タイトルを概訳すると「なぜ、破壊的イノベーションを起こすには専門家を超えなければならないのか」ですが、

専門家とは、守りに入っている人、「できること」ではなく「できないこと」は何かをアドバイスする人

と定義し、イノベーションを起こすのに専門家的なネガティブ思考ではダメですよ、という内容です。

 

1700年代の英国での話を、例としてあげています。

海上で船の経度を計算するのが当時はとても難しかったので、英国政府は賞金を出して良い方法を募りました。

経度の計算は天文学の分野と考えられていたことから、世界的な天文学者や専門家を集めて専門家会議を立ち上げ、この賞金の審査にあたることになりました。

 

ジョージ・ハリソンという人物が、経度を計算する特殊な「時計」を提案したところ、この専門家会議は全否定したそうです。その理由はハリソンの提案が、天文学の範囲内でなかったから。

結局のところハリソンの時計の、経度を正確に計算できる機能は理解されましたが、賞金が彼に与えられるまで10年かかったそうです。

 

イーロンマスクとジェフペゾスがロケットの再利用を提案したとき(1996年)は、多くの分野で嘲笑されたとか。

新しいことをしようとすると、既得権益やその分野の「専門家」が、「そんなことは無理だ」的な発言をするものです。

 

ピーターさんは大好きな言葉として、ヘンリー・フォードの名言(概略)を引用しています。

 

私たちの誰もが専門家ではない。自分の仕事をわかっていれば、常に効率化や前進することを考えて努力するので、ポジティブでいられる。人の心が専門家状態におちいると、多くのことを「不可能」としてしまう。

 

これは耳が痛い方がたくさんいるのではと思います。

日本的な「謙虚な心」とかそういうことではなく、知識や経験に頼りすぎると、新しい発想ができない、受け入れないという意味と理解しました。

 

自分も含めて「士業」は専門家的になりがちで、お客様からもそう思われがちです。

でも実際は、法改正や規制のトレンドを常に勉強していないと、的確なサポートは難しいです。

 

士業の中には、既存の定型的な業務は受任するけど、新規の事案においては「できない、無理」と言って、お客様があきらめるように誘導したりする人もいます。

 

私はやったことのない分野については正直に「初めてなので、調査してからになります」、と言うことにしています。

その上で「それでも良いから手伝って欲しい」と言っていただくことも多いからです。

 

事実、行政書士の既存業務は情報公開が進んでいて、お客様がちょっと調べたり手間をかければ、ご自分でできることも多くなってきました。

お客様から当事務所にいただくご相談も、新しい法規制だったり、関係が複雑になってしまった問題のご相談が増えています。

 

心の中の「専門家」を追い出して、新しい発想のできる自分でいたいですね。