病院の義母のベッドにあった2冊の手帳には、訪れてきてくれた人の名前が書いてあった。
たぶん以前から記帳していたのだろう。
2012年と2013年の手帳は入院前からのことも書かれていた。
文字を書くのが難しくなったのか、今年の手帳はなかった。
ひとり暮らしをはじめてからの、日々の出来事や来訪者を書き留めていたようだ。
入院後は治療の経過が加わった。
義父が亡くなり、ひとり暮らしを望んだ義母。
おととしの秋、数年間のひとり暮らしにピリオドを打ち義兄たちと一緒に住むことを決め、安心したのも束の間病に倒れた。
この1年間の闘病生活は壮絶なものだった。
でも最後までがんばり通した義母の姿に、何度も勇気をもらった。
きっと義母はこの手帳を時々読み返しながら、みなさまにしていただいたことへ感謝していたのだろうと思う。
お義母さん、ありがとうございました。
お義母さんは私の憧れです。
これからも私たちを見守っていてください。