振り向いてよ | 塩山みさこオフィシャルブログ「CAT walk」

振り向いてよ

その昔、Winkの「ふりむかないで」のCD
母親に買ってもらったなぁ。
ザ・ピーナッツのカバーということで
母も乗り気でね笑

で、また映画の話なのですが…
 後半10分くらいかな
「ふりむいてよ」というセリフから嗚咽。
エンドロールの短さを憎みました。

舞台は18世紀フランス。
望まぬ結婚を控える貴族の娘エロイーズと
彼女の肖像画を依頼された女性画家マリアンヌとの短く烈しい恋を描いたお話。

途中、「オルフェオ」を朗読するんです。
何故ふりかえってしまったのか
議論を交わすシーンが前述のラスト10分への
鍵になるわけです。

フランス映画なのでね
烈しい恋といっても説明や描写は繊細で
そんなに惹かれ合ってたの⁈って感じだけど
それがまたリアルで。
何かが起こったから好きになるのでなく
じわりじわり惹かれていって
いつの間にか相手を求める気持ちを自制できなくなる。
お互いに“幸せになれる相手”でないと解っていても。
そんなものだよね。

同性同士では友情が生まれやすい。
異性間では性愛が生まれやすい。
でも性愛を感じる相手が同性だったとして
異性間のそれと何ら違わない。
同性への恋愛感情に特別なくくりとか要らない。

結婚てものをしなきゃならないとすると
18世紀(今もだけど)には
同性で愛し合うことは互いを不幸にしてしまうと当人同士も考える。
でもさ、一緒にいるあいだは幸せなんだもん。
そんな2人が一緒にいることを認められる
世の中になってほしいと思いました。

短いエンドロールの最中
嗚咽を飲み込みながら
BONNY PINKの「日々草」という曲がピッタリだなと思って。
もともと大好きな曲だけど
『燃ゆる女の肖像』と併せて
更に大好きになりましたルンルン