だんだんあなたが遠くなる | 塩山みさこオフィシャルブログ「CAT walk」

だんだんあなたが遠くなる

塩山みさこオフィシャルブログ「CAT walk」-090211_020405_ed.jpg
先日購入した4冊から、最初に読み始めた

唯川恵著『だんだんあなたが遠くなる』


長い小説ではないけれど
私的には異例の速さで一気に読みました。


恋愛はどんな小説より、映画より
自分自身のことが絶対的にドラマチックで印象的。


でしょ?


だからあまり欲してはいないのだけど、
唯川恵作品は好きです。
理想的でありつつ、リアルな切なさがある。
何かしら感じていることを
超短い、端的な言葉にしたとき
「これだな」ってタイトルの作品があって、
つい本を手に取ってしまうことも。



『だんだんあなたが~』の解説(作者とは別の人が作品に寄せた感想的な文章)がまたおもしろかったです。

↑ 世の男性は、女性が思うほど(女性と同じくらい)恋愛に自分自身を支配されない

とゆうような事を、
筆者の実体験を主軸に切々と訴えている。
そしてそれは本編の内容とはあまり関係ないw



この小説に対して共感できるのは、やっぱり主人公“萩”

自分の親友を好きになってしまったことを押し隠そうとしている恋人に自ら別れを告げる時

「今後一生止まらなくていいから、今だけは涙よ溢れないで」

なんて思ってるわけです。


解説のほうでもここに触れて、このように書いてありました

「堪えているふりをして、涙を見せる女の多いことよ」



笑った~



成る程。

女は、こと恋愛絡みの男性の前では確かに女優かも

ですね