今回は勤務社労士としてご活躍しつつ、合格を勝ち得た方です。ご自身に真摯に向き合っての最後までの「あがき」は、学習法のみならず精神論としても参考になるのではないでしょうか?
特に、毎週日曜日に本番形式で解くのは効果的ですね。直前期だけではなく、インプットが終了したらみなさんにも是非実践してほしいです。
当面は開業の予定はないそうですが、社労士とのダブルライセンスはかなり強力です。これからの益々のご活躍を祈念しています。
1.氏名
K.R
2.年齢・職業
41歳 社会保険労務士(勤務)
3.受験回数
2回
4.得点(法令・記述・一般知識それぞれ)
法令択一:124 多肢選択:22 記述:26 一般知識:44 計:216
5.学習で工夫したこと
当初私は行政書士試験についての認識が甘く、勉強を始めたのは
6月でしたが、しばらく勉強すると、時間が全く足らないことを思い
知りました。
(実は2011年に一度受験しているのですが、某社一冊本を一通り
読んだくらいの時点で、ちょっと仕事で忙しい状況が出てきたのを言
い訳に、途中で投げ出してしまい、完全なシャレ受験でしたから、
昨年勉強を開始した時期には、ほぼ何も覚えていませんでした。潜
在意識化に知識の残骸くらいあったかもしれませんが。)
しかも、今思い返してみれば、焦って非効率的なやり方ばかりし
ていましたので、最後まで知識は穴だらけで、習熟度のかなり低い
状況での受験となってしまいました。運の良さと気合だけで合格して
しまった感じです。とても「短期間で合格した」などと自慢できる状
況ではありません。
ということなので、あまり参考にならないとは思いますが、私の
工夫点(プラス反省点)を適当に挙げると、以下のような感じです。
1)耳の空いているときはなるべく白熱講義を聴く
平日は、帰宅後、夜の10時~10時半くらいから12時半~1時
くらいまで勉強していました。朝は、6時くらいに起きて、通勤電車
は、普段より早めの鈍行に乗って、なるべく座って勉強できるよう
にしました。私は通勤で、片道で計30分くらい歩くので、その間
はずっとウォークマンで白熱講義を聴いていました。仕事中、車
で移動することがあるのですが、その間も、白熱講義か、自分の
声で録音した行政事件訴訟法などを聴いていました。その他、日常
の家事などをしているときも、なるべく聴くようにしていました(浴室で
も使えるウォークマン専用防水ドックスピーカーを買って、入浴中も
聴こうとしましたが、シャワーの音などでよく聴き取れないのでやめま
した)。そもそも時間がないので、「耳だけ空いている時間」を取りこ
ぼしなく使うのは非常に重要だったと思います。
2)本番のように過去問を解く
毎週日曜日、午後1時から4時(本試験と同じ時間)に、年度別の
過去問を本番さながらに解いて試験の練習をしました。試験に慣れ
ることが大事だと思ったからです。私は十年以上前に社労士試験を
受けていますが、その時もこのような方法をとりました。勉強の進ん
でいないうちは全くできないし、進んでくると分かりきった問題を解く
こともありますが、とにかく慣れることを目的なので、それでもいいと
思ってやっていました。このやり方が有効だったかどうかはわかりま
せん。その時間を他のやり方の勉強にあてた方が良かったかもし
れません。
3)一問一答式の問題集をやる
私は、手を出したもののやり切れなかった教材がいくつかあって
テキストと過去問以外にやり切った教材は一問一答式の問題集と
記述対策の問題集だけですが、今思えば一問一答式に絞って、
早めにこれを完成させていた方が効率的だったのではないかと
思います。一問一答式は難易度が低いので、これだけでは本試験
には不十分だと思っていましたが、知識全体の土台を作るのに有
効ですし、「土台」だけでも結構いいところまでいけます。土台完成
後、時間があればさらに積み上げればいいのです。結局私は土台
すらグラグラでしたので、今になってそう思います。
4)メンタルの工夫
私は生来怠け者ですので、努力について貧乏性で、たまに少し
努力すると、報われないと嫌でしょうがないのです。ですから、今回
も、勉強を始めてしまったからにはどうしても合格したいと思いまし
た。しかし、一方で、実際にはとても間に合わないとも感じていまし
た。「多分落ちるだろう」と思いながら必死に勉強するというのは私
には無理です。わずかな可能性に賭けるにしても、モチベーションを
高める工夫が必要だと思い、以下のようなメンタルの工夫(?)をし
ました。(しまいには自分の中で、受験のテーマが精神修養みたい
なことになってしまいました(笑))。
①「合格しなければ意味がない」
いくら自分なりに頑張ったと言っても、合格しなければ意味がない
と自分に言い聞かせ、自分を追い込みました。試験の結果は「合格
」と「不合格」しかありません。「とっても惜しい不合格」とかいうジャン
ルはないのです。178点も0点も同じです。がんばること自体には
意味はない(本当はそんなことありませんが)。合格することのみに
意味がある。そのように考えることによって、勉強に真剣味が増しま
す。今勉強しているこのことが、178点と180点の境なのかもしれ
ないと。
②どんな不利な状況下でも「絶対合格する」と思い込む
「この時期にこんなことも覚えてないのか」とか「つい寝ちゃった」
とか「酒飲んじゃった」とかがあっても、「もうだめだ」とは絶対に思
わないようにしました。どんなに不利な状況であっても、「合格でき
る」と思い込むのは勝手です。なかなかそう思えないときは、「仮
に自分が合格したら、それは奇跡か?」と問うてみます。そうす
ると、「そんな大したもんじゃないだろう」などと思います。「自分
が合格したくらいじゃアンビリバーボーは取材に来ないぞ」と。
巷ではたまに奇跡ですら起こるのだから、私が合格するくらいの
ことがあってもいいだろうと思えるわけです。しまいにはきっと受
かるだろうくらいな気分になってきます(笑)。
③「落ちたら…」を徹底的に排除する
一生懸命勉強すればするほど、「こんなに頑張ってるのに落ちる
かも」という不安感が強くなりました。そして無意識に「落ちたら…」
ということを考え始めます。「落ちたら来年はどうしようかなあ」とか
「落ちたら、落ちたって人に言うの恥ずかしいなあ」とか「落ちても、
まあ勉強にはなったのだから良しとするか」などです。この「落ちた
ら…」という自分の心の動きを目ざとく見つけ、それ以上思考が続
かないように打ち消すようにしました。「絶対合格するのだから、
そんなことを考えても意味はない」と。禅では観想と言って自分の
心を観察するような修行があると聞いたことがありますが、それに
近いようなことかもしれません。「落ちたら…」が出てきたら、もぐら
たたきのように、逐一つぶして、「絶対合格する」を徹底します。
④最後まであがく
白熱講義のダウンロードのリンク先を送っていただく水崎先生
のメールで、「最後まであがいた人だけが合格を手にできます」とい
うような内容のものがありました。本当にその通りだろうと思って、
11月10日の16時をむかえるまでは、どんな不利な状況があろ
うと、絶対にあきらめないと決心しました(かくも先生のアドバイス
は的確です)。最後の最後にギリギリ合格点に届けばいいのです。
その届く時点は当日の朝かもしれないと思って悪あがきを続けま
した。
6.今後の予定(開業する・他資格を目指す等)
私の受験の動機は不純なもので、一言で言えば「勉強のため」
です。なので、今すぐ開業する予定はありません。
私は某社会保険労務士事務所に勤める勤務社労士です。もう
十年以上前から今の仕事をしていますが、仕事を始めた当初は、
自分の専門の法律以外にあまり必要を感じていませんでした。
しかし、その後、だいぶ時代が変わってきて、行政書士の受験科目
になっている民法、行政法、会社法などの知識が必要だと思われ
る場面が増えてきました。私は法学部出身ではなく、これらの法律
をきちんと勉強したことがなかったので、一度何かしらの機会を設
けて勉強したいと思っていました。行政書士試験に受かる程度に
勉強するというのを目標にしていましたので、今回一応それは
達成したことになります。これからは、よりレベルの高い専門家と
なれるよう、努力を続けたいと思います。
7.水崎へ一言
水崎先生には本当に感謝しています。
上で、「運の良さと気合だけで合格した」と書きましたが、私の
「運の良さ」とは、一つに試験の難易度が低かったこと、もう一つ
は、白熱講義に出会えたことです。
先生の講義について一言で表せば、「白熱」ということに尽きる
と思います。本質を捉えた高度で本格的なものであるにもかかわ
らず、非常に分かり易い講義でした。かなり高度なところまで、
しっかり分からせようという先生の熱意が伝わってきて、おかげで
私も頑張ることができました。
私の習熟度は低いので、とても水崎先生の弟子は名乗れませ
んが、テキストを読んだだけでは、まったく理解できていない(理解
できてないことすらわかっていない)ようなことも、白熱講義でよくわ
かるという経験をたくさんしました。白熱講義を受講していなければ、
私は合格していなかったと思います。これから受験をされる方は、
私のようにならないように、なるべく早い時期から白熱講義をじっく
り聞いて、万全なインプットをしていただきたいです。合格はもちろ
ん、その後も使える一生モノの宝を手に入れることができるでしょう。
本当にありがとうございました。
諸先輩に続け!

