【修羅の終わり/貫井 徳朗】


すごく分厚い本でした。

上下巻に分けた方がいいんじゃないの?って言う感じの。

せっかく久々に文庫読んだのに、重いことには変わりがなかったな。笑


分厚さのとおり、読み応えはバッチリ。

主人公級の登場人物が3人いて、全く別のストーリーが3つ同時に進んでいく感じで

物語が始まります。


一人は気づいたら記憶喪失になっていた青年。

一人は「サクラ」として育てられようとしている公安の警官。

一人は警官であることを盾に悪事を働く悪徳警官。


いわゆる叙述トリックっていうやつですね。


読んでる途中はすごくおもしろかったです。

この3つのストーリーがどう絡んでくるのかと、考えながら読み進んでいました。


★以下ちょっとネタバレチックになります★


貫井さんの作品ってそういうのが多いけど、最後はちょっとすっきりしなかったなぁ。

だって、結局3つ全部はつながらなかったんだもん。

2つがつながった所は、だまされた!そういうことか!!って思ったけど。

もう1つのエピソードは一体何だったんだ???


そして、何か救いようがないというか、皆ちょっとづつつらいというか・・・

大分暗い話でした。


ちなみに、だまされた!って思ったのは、最後の笠井さんの解説を読んでから。

本編だけを呼んでいたら、2つのエピソードはちゃんとつながるんだけど、

細かい所の伏線というか、そういうところはわたしは気づかなかったです。


ちょっと否定的なことも書いたけど、全体としてはおもしろかったです。

どことどこがつながるんだ?って想像を働かせながら読むのが楽しかった。

読むのに時間はかかったけど、感覚的にはそれほど長く感じなかったな。




貫井 徳郎
修羅の終わり