【奪取/真保 裕一】


真保さんの作品を読むのは3作目かな?

「ホワイトアウト」を大学のときに映画を見た後に衝動買いして読み、しばらく間は開きましたが

最近になって「連鎖」を読みました。


「ホワイトアウト」のときはあまり感じなかったのですが、「連鎖」を読んだときにちょっと

小難しくて読むのが大変だという印象を受けて、そのあとちょっと遠ざかっていましたが、

白うさぎかずのやす!さんにこれは上下巻あるのにどんどん読めて面白いと聞いて、挑戦しました。

(かずのやす!さんの感想の記事はこちら )

確かにお勧めどおり、ガンガンよめて面白かった!
あちこちにちょっとしたドンデンみたいなのがあって飽きないし。
# ちょっとネタバレなのでここだけ反転しないと読めないようにしておきます。
私が一番最初にやられたって思ったのは、目次・・・
3つの章にそれぞれ人名があてられていたので、章によって視点がかわるのかと思っていたけど、
まさか同一人物だなんて。笑
読めばすぐわかるんだけど、こういうちょっとした「おっ!?」って言うのは好きですね。


でも、やっぱり真保さんはこういう感じなんだなって思いました。笑
おもしろいはおもしろいんだけど、やっぱり専門的なところはすっごい事細かに書いてあって、
そういうところはちょっと難しすぎるかな・・・
今回の作品が、私にとっておもしろく読めるギリギリのラインですね。
全く知らないことを知るのっておもしろいんだけど、導入にしては専門的過ぎるから。笑

連鎖では食品Gメンの話したが、今回は偽札作りの話でした。

主人公が完璧な偽札を作ることに固執していて、紙の質やら印刷の方法やらインクの種類やらと
とにかく細かくいろいろ書かれているんです。
著者が本当に偽札を作った(もしくは作ろうとした)経験があるんじゃないの?って思うくらい。笑
きっと凝り性で、ものすごい綿密な調査をしてから作品を書く人なのでしょうね。
私は専門家じゃないから全然わからないけど、きっとその道の専門家が読んでも
きちんと筋が通っていて無理がないと思うんだろうなぁと思います。

あ、そうそう。
最後の最後でのオチも結構びっくりでした。
あの終わり方はあのキャラクターに合ってると思うし、すがすがしい感じでわたしは好きですけど。
後は、エピローグもおもしろかった。
amazonの書評ではあれはいらないなんて書いてる人もいたけど、わたしは好きだなぁ。



奪取 (上) :真保 裕一


奪取 (下) :真保 裕一