【鎖/乃南アサ】

ついに読みました。「鎖」

前作「凍える牙 」では、主人公の音道貴子が女をはなから見下したイヤなオヤジと組みながらも、捜査を進めるうちにお互い心のどこかでは認め合っているような、そんな関係ありそう!っていう感じでした。
が、今回は最初は人当たりがよく、女だからと言って見下さない、とてもやりやすいパートナーに恵まれたかな?という気配で話が始まりました。
が、これがとんだ食わせもの。
貴子に言い寄ってきて、挙句の果てに振られたら完全に無視するという最低男。
そいつのせいで貴子は追っている事件の犯人に監禁され・・・というお話。

前作のオヤジもいかにもいそう!って思ったけど、今回の最低男もいそう・・・って思って読んでました。
都合が悪くなると全部ごまかして貴子のせいにしたり。
ほんとに、乃南さんは人間描写がうまいなぁって思います。

ストーリー的には、期待に外れずおもしろかったです。
でも、貴子が監禁され、ひたすら耐えている時間が結構長くて、それが読んでいてつらかった・・・
暴力を振るわれたり、精神的苦痛に耐えたり。
そういうのが本当につらいと読者に思わせる描写が、やっぱりすごいんだろうなぁと今は思いますが。



鎖(上):乃南 アサ


鎖(下):乃南 アサ