【氷雨心中/乃南アサ】

自分も女ながら、読むたびに「女って怖い」と思わせられる作家、乃南アサの短編集です。

でもこの作品は、ちょっといつもと違うと感じました。
男の人の執念も怖いなぁ、と。
人間誰しも、そういうところはきっと持っているけど普段は奥底に隠れているんだろうなぁ。
一生表に現れない人もいるし、何かの拍子に現れてしまう人もいるんだろうなぁ。
そう思いながら読みました。

解説にも書かれていましたが、「書いていないことの怖さ」がとても生かされている作品ばかりでした。
行間に秘められているというか・・・
読み終わった後に背筋が寒くなるような、ちょっと背後を振り返りたくなるような、そんな感じがしました。