湯かんと通夜の日
『さぁ そろそろ行こうか』と
葬儀場に向けて 皆が準備完了したとき
私の父が
『皆 集まってくれるか~』の一言
7人 円になって集合した
父は 印刷した黄色の紙を
皆に1枚ずつ配り
息子に 代表して読むように指名した
これが その手紙・・
パパが好きな黄色で印刷したらしい
他の人から見ると 私の父は
少し変わっているかもしれない
でも私は こんな父を小さいころから
尊敬している
お父さん ありがとう
月に何回か 俳句教室に通っている父は
こんな手紙にまで 披露しているところが
父らしい
息子が読み終わった後 私のマスクは
涙涙で ダメになっていた
さあ 出発
父の手紙のおかげで 気分が楽になり
家族皆 パパのためにと
胸を張って出発した
つづく