点滴で復活後 妹の運転で 子供たちは
服などの身の回り品を
我が家に取りに行ってくれた
その間 私は実家に帰り 父と2人だけで
これからの大切な話をした
実家の玄関は 私たち4人が帰宅しようと
まとめた荷物が そのままの状態で
置かれていた
昨日の あの時間に戻れば良いのに・・
それなら 私が車を取ってくるから・・
色々な後悔が出てきた
父は
『残念ながら パパは時間の問題に
なるだろう。
倒れて直ぐに亡くならず
今パパが頑張ってくれてるのは
私ら家族がパパの死への覚悟を
徐々に理解して欲しい
と パパが作った時間なんだと思う。
だから 悲しいけど 葬儀など
これから先の準備をしていく必要が
あると思う』
と言いにくそうに 父は語った
父の言う通りだ・・
本当に 今の私の助けとなっている父・・
こんな嫌な思いをさせてしまい
本当に ごめん
この部屋で 皆が爆笑しながら
ゲームの閉会式をしたのがちょうど1日前
夢ではない、その現実を受け止めなければ
ならない と私も自覚した
でも 突然の事 何をして良いか分からなかった
我が家から 子供達が帰ってきたので
母が作ってくれたおでんを食べた
パパがいつも座っていた椅子に
息子が座るという違和感を感じながら・・・
本当に母にも感謝・・
こういう時でも 何か食べなければ・・
とバタバタしている中 母が作ってくれていた
食後 先ほどの父の話を 子供たちにはオープンにしようと思い 7人揃った中で
私が切り出した
『パパが頑張っているのに
私たちが泣いてばかりでは 申し訳ない。
悲しいけれど 少し先の準備をしていこう』
と話すと 皆が理解してくれた
皆が揃っている時に まず最初にしたこと・・
こんな事したくはなかったが
皆の意見を聞きたかったので 遺影の写真選び・・
スマホの写真を あれこれ言いながら
各自が探し始めた
こういう時期だから 外で撮った写真は
マスク姿ばかり
見ても見ても マスク写真
パパと出かけた色々な写真を見ているうちに
自然と涙が・・止まらない
どうして パパの写真を皆で探しているのか・・
昨日の楽しそうな写真も ここに有るのに・・・
その中から 私が パパらしいと
思う表情の4人の自撮り写真を見つけた
これ 絶対良いと気に入ってくれた
子供たちは 早速近くのコンビニへ行き
パパの部分だけを印刷してくれた
4人写真だったはずが パパの1人写真と
なった・・・
どうしてそんなに笑っているのパパ~
長い夢であって欲しいと願いながら
今夜は 布団で横になった