看護師の方からは
『いつ 急変するかわからないので
お知らせしたい方に連絡をお願いします』
と 言われた
昼からは パパのお父さん お母さんも
来てくれた
お二人とも 90歳と高齢だが
元気にされている
タオルを顔に当てて 止まらない涙を拭いておられた
私は ご両親に近寄り
『お義父さん お義母さん こうなってしまい 本当にすみません』
と 口から自然とお詫びの言葉が出た
私が この状態を防ぐために
どうすれば良かったのか 答えは分からないが
今は謝るしかなかった
お兄さん お姉さん いとこ達も来てくれた
こういう時期なので
3人ずつ検温と記録をしてから
パパが寝ているICUに入った
皆 面会後は やはり大泣きで出てきた
私は 一番最後に入ったが パパのベットの
横に立っている若い男性看護師は
パパと皆の面会の様子を ずっと最初から
見ておられたので 私が入った時には
涙が止まらない様子だった
その後 私の体が言うことを効かない
状態になってきた
水分しかと取っていないからか
吐き気が止まらない・・・
その水分すら出ないのに
ずっと続く吐き気・・
私が ここでしっかりしなければ・・・
と思うと さらに止まらない
廊下の隅の椅子で コートを掛けて
横になったが 次は クラクラし始め
地面が波打ち始めた
これは夢なのか 夢であって欲しい
色々考えた
それを見た私の父が 看護師さんに
私の点滴をお願いしていた
看護師さんも状況を把握してくれて
外来での点滴の予約を直ぐにしてくれた
息子が気を利かして 車いすを借りてきて
心配そうに声を掛け続け
外来まで運んでくれた
本当にごめんよ~ 私の心配まで・・
点滴一本で私は完全復活した
少し眠れたから それが良かったのかも
しれない
パパのお父さんたちは
長い時間 病院には待機出来ないので
家に帰られた
これが パパとご両親との最期の面会になった・・
つづく