忙しさにかまけてブログを更新しないまま、2月が過ぎ、気付けばもう3月も終わろうとしています。

 

その間、ほとんど毎日、事務所と家の往復と、事務所から県内の公的機関(裁判所や役所等)や病院への移動だけの日々だったような気がします。

 

唯一の遠出が、山口への出張でした。

 

JR山口駅は、これほどさびれた県庁所在地の駅が外にあろうか、というほどの人気(ひとけ)のなさでした。

しかも電車は単線で30分に1本、ディーゼル車というのが驚愕でした。

 

 

旅情の点ではそれもなかなかいいとは思いますが、暮らすとなったら大変だと思いました。

折しも、ニューヨークタイムズで、山口市が「今年行くべき世界の観光地」の3位だかに入ったとかで話題になっていましたが、地元山口県の弁護士は「私の周りはみんな、そんなすごいところか?と不思議がっています。」と語っていました。

 

さて、出張の用事が済んだ後、下関に移動しました。

ここでは、平家を祀る赤間神宮を訪れました。

 

 

平家物語は愛読書の一つなので、ここは一度訪れてみたいと思っていました。

壇ノ浦の戦いで平家は敗れ、まだ幼かった安徳天皇は、最後は祖母と共に海に沈んでしまいました。

その安徳天皇がここに祀られています。

 

その合戦の舞台、本州と九州の間の狭い狭い関門海峡の一角、壇ノ浦は、潮の流れが速く、見ているとまるで川のようでした。

潮の流れは最高で時速約18キロメートルにもなるということでした。しかも1日に何度も潮の向きが変わるということでした。

 

安徳天皇と一緒にこの海に沈んだ、皇位継承の証「三種の神器」の一つ、草薙の剣。

今もこの海の底のどこかに眠っているか、あるいはあれからもう839年、もう原型をとどめぬほどに分解されてしまったかもしれません。