魚屋で見慣れない魚があると、灯りに引き寄せられる蛾のようにふらふらと引き寄せられ、ついつい買ってしまいます。
そんな感じで先日は「オジサン」を買いました。
東急リバブルのテレビCMで「おじさんって魚がいるんだよ」「そうなの!?」
という掛け合いで、登場したりもしていました。
写真では分かりませんが、口元から長いひげが伸びているので、こう呼ばれるようになったようです。
東急リバブルのテレビCMでも、また、昔は海の中でも時々見かけたのですが、何かちょっと自分の記憶とは色合いが違うような気がしました。
はて、こんな赤い魚だったろうか。
商品名は「オジサン」と書かれています。
よく参照しているウェブサイトで確認したら、「オジサン」は正式和名ではなく俗称で、正式にはヒメジ科ウメヒゴイ属の「ホウライヒメジ」と「オキナヒメジ」を総称してこう呼ぶようなことが書かれていました。
確かに、正式和名と通称が異なることは時々あります。
すぐ思いつくところでも、アオメエソは「メヒカリ」の方が、シログチは「イシモチ」の方がはるかに有名だろうと思います。
しかし、その後図鑑を見てみたら、「オジサン」はちゃんと一つの種として記載されていました。
俗称ではなく、「オジサン」はれっきとした「オジサン」のようです。
体色は結構変わるようです。
これ以上調べるのは面倒なのでやめました。
鮮度がよかったので刺身にしましたが、意外にも、かなりのおいしさでした。
アラからも、いい出汁が出ました。
オジサン、やるな。
自分も正真正銘おじさんですが、そう思いました。