そら豆の季節です。
見ていると、店頭に並ぶのは、最初のころは、鹿児島産。
続いて、香川産。
千葉産、
茨城産。
そのうち仙台産。
次第に北上していきます。
小田原でも、地元のものを売っています。
裁判所の近くでも、何かの飲食店の店頭で売っていたりして、ふらふらと買ってしまいます。
そら豆は、その量からすると決して安くはありません。
見かけはたくさんでも、さやが大きいので、食べるところ(実の部分)は実際はほんの少しです。
なるべく「外れ」は買わないよう、気を付けるようにしていますが、なかなか外見では判断できません。
ただ、色がきれいな緑色で、黒ずんでいないものの方が、やはり「外れ」は少ないです。
そんな中、先日、値段は安いもののあまりきれいでない、茶色混じりのそら豆を見かけました。
見ていて、ふと思いました。
これは、古いから色が悪いのではなく、日焼けしているだけではないだろうか。
日本の野菜はとかく見た目重視で、ちょっとでも外見が悪いと売り物にならないと、よく聞きます。
曲がったきゅうりや、へた周辺が割れているトマトは売れないとか。
このそら豆も、単に見かけが悪くて安いだけで、中は悪くないかもしれない。
私は、このそら豆に賭けました。
結果、これは本当に美味しかったです。
大満足でした。
その昔、陸上のハードル選手の為末大氏が、世界陸上ヘルシンキ大会で銅メダルを獲得しました。
この時、豪雨のため決勝は順延の気配が濃厚だったのが、小降りになってすぐに実施、という少し特殊な状況だったそうです。
この状況で、周りの選手との心理的な駆け引きを経て(詳細は面倒なので書きません)、持ちタイムでは決勝出場選手中で一番下ながら、見事に銅メダルを取りました。
試合後に「(ハードル走というより)賭け事に勝った感じ」と語ったということです。
私も、賭けに勝ったという満足感を覚え、そら豆とはあまりにレベルの違う話ですが、この偉大な陸上選手のエピソードを思い出しました。