先週末は、トビウオのなめろうを作りました。
 
 
イワシよりくせがなく、この方がうまいと家人も評しました。トビウオだけの材料費は200円でした。
 
魚なのに空を飛ぶ。トビウオは不思議な魚です。飛ぶというか、滑空するのですが。
体を軽くするためなのでしょう、体の大きさに比べて内臓がとても少ないなと感じました。
 
私が初めてトビウオを見たのは、南の海で小さなボートに乗っている時でした。船の舳先の方で、手前の海面から何かがパパパパッと飛び立ち、海面すれすれをしばらく飛んでからまた海に入ります。最初は、魚とは思いませんでした。何の生き物だろうと思いました。続けざまに何度も現れ、見ているうちに、あっ、これがトビウオか、と分かりました。

その飛ぶ姿は、もう何十年も見ていません。西伊豆では、ちょうど今の時期は「とびうおすくい」というイベントがあるそうで、一度行ってみたいのですが、なかなか行くことができません。
 
食材としては特別魅力的な存在ではなく、店で見かけることも少ないのですが、改めて考えてみると「空飛ぶ魚」って、現在のようにその生態が明らかになっていなかったら、その存在自体がすごく神秘的だったろうなと思います。