2019年12月1日(日)夜6時30分~放送になった
テレビ東京の番組であるが
すでに地上波の番組 報道系やニュース番組は
特定野党と歩調を合わせ歪曲やレッテル貼りなどを行い
特定野党に対し都合の悪いことはまず報道しない事から
すでに終わっているコンテンツだと思っているのだが
バラエティに関してはお笑いや創作も含め
こういう事はやれば良いと思うのだが
この番組はドキュメンタリーであり
今回のロケは茨城県潮来市の協力で行われている
ことの経緯は潮来市に流れる前川の河川工事に伴い
水を抜く作業がありその過程で局側からこの番組の
ロケを行いたいという番組サイドからの要請があったとのことだが
潮来市はそのロケで行う水抜き工事にかかる費用などを
局が負担するという説明が潮来市からあったと思う
潮来市からすれば工事にかかる費用負担軽減に繋がるため
許可を出したということだろうが
このロケが行われると知られると
批判のメールが殺到したという
というのもこの番組の内容は外来種駆除を目的としており
外来種駆除の是非はおいておくとして
その取扱やその後の経緯がずさんなのである
外来種を駆除するといい在来種までもが結果として
死なせてしまっているという内部リークまであり
本末転倒な事になっているのである
さて今回のこの前川のロケは
一旦中止の様相を呈していたが、これが巧妙で
潮来市もテレビ東京も中止するという感じでコメントを流していた
これが中止という完全な形での発表ではないことがミソである
多分批判や批判による混乱を一時的に回避しようということだろう
結果としてロケを断行している
番組内容を見ると指導している先生という輩がいるのだが
これが番組側の意向を忖度しているのか
それとも地でやっているのか分からないが
かなりの印象操作をしている例えば
アメリカキャットフィッシュ いわゆる外来種のナマズを捕獲する際
「刺すよ!」というのがだが
キャットフィッシュが刺しに来ることは絶対にない
背びれ胸鰭などに鋭角の骨が出ているので
取り扱いを間違えると刺さってしまうのは事実だが
敵視しているものに向かってキャットフィッシュ自らが
刺しに来るということは何匹も釣っている自分でも
過去経験が一切ない
これがこの魚に対する恐怖心を抱かせ 怖い 気持ち悪い
などのイメージを抱かせる手法と言えよう
数は少ないが在来種も捕獲されるわけだが
最後のコメントで
この状態が続くと20年~30年後にはブルーギルしかいなくなる
というのだが
何千種類といる利根川水系の生態系で
その頂点がブルーギルなのか?
学者というのなら根拠を示してほしい
限られた範囲での生態系の話ではあるが
ロケが行われた現在の形がすでにそこに存在する
生態系の形であるとは言えないのだろうか
なぜか
そこはすでに40年以上も存在している場所だからである
そこで湧き上がる疑問が多々あるのだが
魚や生体を餌にする魚いわゆるフュッシュイーターというが
この魚たちは在来種だけを好んで食べるのかということ
在来種からまず食べ尽くすのだろうか
そんなことはあり得ない
当然ブルーギルもナマズやブラックバスなどに捕食される存在で
フィッシュイーターの特性や行動からすると
多数で存在する群れを狙うというのが当たり前の話であり
個体数の激減している在来種からまず食べ尽くすという事は
ありえないのである
では最終的にどうなるのかといえば
海外の例を見れば分かるのだが
例えばブルーギルなどの原産でるアメリカで
ブルーギルだけになっているというのか?
馬鹿げた話だ
野生というのは人間が考える以上にうまくできていて
当然共食いもあり
自らの個体数も自然調整されているというのが
世界での常識となっているはず
数が少ない個体は一時的に個体数を増やすという本能から
爆発的に増える次期があるのだが
これが自然淘汰され個体数の適正数に自然となっていく
この中でそこに存在する生態系が生まれる
なぜかと言えば
食べ尽くしてしまえば自らの個体が維持できない事は
本能的に引き継がれているからなのだ
ブルーギルだけになっている
という話を聞いてこの方は
利根川水系 霞水系を全く知らずに
現在構築されている生態系がすでに
40年~50年以上も続いてるという現状を知らないために
こういった発言になるのだろうが
これが地上波お得意のイメージ操作なのだ
そしてこの番組にはさらなる問題がある
今回のロケを行う上で
潮来市と局側の話が食い違っている点がある
潮来市側は前川工事に至る過程で
テレビ東京側がこれを知りロケの許可をしたとの話だが
番組内では潮来市市長から依頼があったという内容に変わっている
潮来市は外来種も含め釣りや観光を含めた産業の
税収入は外せないために
外来種は積極的駆除対象にしていないと市側は言うのだが
今回の駆除に対してはどういった考えなのかということ
ロケ時の作業の費用負担はテレビ東京側という事であるから
潮来市の負担軽減額はいくらなのか
これは発表があって当たり前というか
情報公開される内容であろう
そしてなにより
今回の水を抜くロケは止水されているエリアではなく
流入河川であるため
前川の工事終了と共に本湖から再度水が流入される
そうなればまた同じ様な生態系に戻ると思われるが
では一体なんの為の駆除であったのかということ
そして番組は終わるまで一切語られなかったのが
捕獲した魚の処理についてだ
殺処分されたのか、研究用として生かして保管なのか
全く話さないのである
これはどうなったのかは絶対に発表するべき問題だ
外来種とはいえ生きているものだ
その扱いが番組制作のために身勝手に殺されている
となるのであればスポンサーのイメージも悪くなるはずである
テレビ東京と潮来市にはこういった事に対し
質問を送っているが
ま どうせ都合が悪い内容だと思われるため
返信はないと思われるが
正当性があるのならば質問には返答できるはずなのだが
というよりこれについているスポンサーはどう思うのだろうか
外来種とはいえ生きているものを取り扱い
その扱いが雑 場合によっては在来種までもが
死んでいるこの事実は知っているのだろうか
この前川で行われたロケに大義名分があるのだとすれば
再度流入により新たに外来種が戻ってきた場合も
引き続き駆除を継続するしかない
それが大義名分ということだ
それも分からずにメインの芸人は
「これで川の水が抜けることがわかった」と
生き物や生態系に対する事は一切考慮していない発言が
飛び出す始末だ
単に番組を作れれば生きているものはどうでもよい
というのが極論にあるのだろう
お笑い芸人であるのならば
芸人は生き物の生き死にをネタに食い物にする仕事なのだろうか
これでは絶対に笑えない