京産大が11Tで3年連続5度目の春王者 広瀬監督/関西Aリーグ

 

 

 

サンケイスポーツ

 

前半9分、敵陣ゴール前から力強い突進で勝ち越しトライを決める京産大NO・8シオネ・ポルテレ=奈良・天理親里ラグビー場(撮影・月僧正弥)

 

 

 

 

関西大学ラグビー春季トーナメント決勝(京産大73-49関学大、7日、奈良・天理親里ラグビー場)京産大が11トライの猛攻で大勝。

3年連続5度目の優勝を決め、初の大学日本一へ弾みをつけた。 京産大は7-7の前半9分、FWが敵陣ゴール前の相手スクラムからボールを奪取し、NO・8シオネ・ボルテレ(3年)が防御を突き破って勝ち越すと、前半だけで7トライを奪い、45-21と大量リード。

メンバーを入れ替えた後半は3連続トライを奪われるなど反撃を許す場面もあったが、4トライを追加し、悠々と逃げ切った。ポルテレは4トライの大暴れだった。 秋の関西リーグを3連覇中の京産大は今季は全国大学選手権で3年連続4強入りした昨季のメンバーが多く残ったほか、SH土永旭(4年)が5月の日本代表合宿に召集され、スコットランド遠征中のU20(20歳以下)日本代表にLO石橋チューカ、SH高木城治(いずれも2年)ら4人に選ばれるなど戦力が充実。

 

今大会も2回戦の同大戦は43-7、準決勝の近大戦も54-19と圧勝続きで制した。 OBで元日本代表SO広瀬佳司監督(51)は「昨季のメンバーが多く残り、4年生も良いリーダーシップを発揮してくれている。

 

(監督就任からの)4年間で一番順調に来ているのではないか」と手応えを口にした。 一方、敗れた関学大の小樋山樹監督(34)は7トライを挙げた攻撃について「新チームが始まってから特に力を入れてきたのがアタック。その点では一定の手応えを感じられた」と評価しつつ、「やはり今日は点を取られすぎ。僕らが一番大事にしてるのはディフェンスなので、夏はそこをしっかり磨き上げ、秋につなげたい」と巻き返しを誓った。 3位決定戦はロスタイムの後半41分まで天理大に25-28と3点をリードされていた近大が2トライを奪い、35-28で逆転勝ちした。