京産大、春季トーナメント決勝進出 広瀬監督は悲願の大学日本一へ「今年は狙える位置にある」/関西Aリーグ

 

 

 

 

サンケイスポーツ

近大戦の前半6分、相手防御を振り切り、左中間にトライを決める京産大WTB西浩斗=京都市北区(撮影・月僧正弥)

 

関西大学ラグビー春季トーナメント3回戦(16日、京産大54-19近大、京都市北区・京産大グラウンド)関西大学Aリーグを3連覇中の京産大が計8トライを奪って大勝し、7月7日の1、2位決定戦(決勝、奈良・天理親里ラグビー場)進出を決めた。

 

3年連続5度目の春王者をかけ、関学大と対戦する。 京産大は開始25分までに5連続トライを奪い、33-7と大差で前半を折り返すと、後半も3トライを追加し、悠々と逃げ切った。

 

  広瀬佳司監督は「この時期にフィジカルが強い相手にこれだけできたのは良かった」と評価。自陣ゴール前で相手の猛攻をしのいだ場面もあり、「ディフェンスに関してはできあがりつつある」と手応えを口にした。 この日は5月下旬に長野・菅平高原で行われた日本代表合宿に招集されたSH土永旭(4年)が先発し、後半26分まで出場。テンポの良いパスさばきで攻撃にリズムを生んだほか、左足からの正確なキックでチャンスを作った。 

 

〝超速ラグビー〟を掲げる日本代表と、FWのセットプレーを軸にじっくりと攻める京産大では攻撃のスタイルが違うが、代表合宿でコミュニケーションの大切さを学んだといい、「良い形で(まわりの選手に)コミットでき、勝利できた」と納得の表情。指揮官も「判断が良くなったし、彼がいることによってクイックにボールを動かすことができる。新しい強みにしたい」と期待を込めた。 

 

今季の京産大は土永ら全国大学選手権で3年連続4強入りした昨季のメンバーが多く残ったほか、下級生もLO石橋チューカ、SH高木城治(いずれも2年)ら5人が今月上旬に大分・別府市内で行われたU-20(20歳以下)日本代表合宿に招集されるなど戦力が充実。就任4年目の広瀬監督は「今年は大学日本一を狙える位置にある。どこのチームに対しても負けずに全勝でいきたい」と力を込めた。