関学大が天理大に約10年ぶり勝利で決勝へ 小樋山監督「次につながる」

 

 

 

 

サンケイスポーツ

 

 

天理大戦の後半1分、左サイドでパスを受け、インゴールに走り込む関学大NO・8小林典大=15日午後、兵庫・西宮市内(撮影・月僧正弥)

 

(関西大学ラグビー春季トーナメント3回戦、15日、関学大43-28天理大、兵庫・関学大第2フィールド)関学大が計7トライを奪って競り勝ち、7月7日の1、2位決定戦(決勝、奈良・天理親里ラグビー場)進出を決めた。6月16日に行われる京産大-近大の勝者と対戦する。

 

【写真】天理大戦の前半、ラインアウトで競り勝ち、ボールをキャッチする関学大NO・8小林典大 

 

前半を19-14で折り返した関学大は後半1分にNO・8小林典大(3年)のトライでリードを10点に広げると、一時は3点差に迫られたが、21分から3トライを追加し、振り切った。 小樋山樹監督によると、関学大が天理大に勝ったのは練習試合を含めても全勝優勝した2014年秋のリーグ戦(○21-20)以来約10年ぶり。「春の段階だが、どんな形であれ、勝てたことは次につながる」とうなずいた。 今季の関学大はNO・8小林ら昨年春と夏にサモア、南アフリカに遠征したU-20(20歳以下)日本代表のメンバー4人が3、4年生に顔をそろえるなど戦力が充実。指揮官は「日本代表として世界のスタンダードを感じたことで自分自身も成長し、チームに還元して欲しい」と期待を込める。 185センチ、105キロの均整の取れた体格を生かした力強い突進だけでなく、京都成章高時代は2年までCTBでパスやキックなどバックスのプレーもできる小林は「互いに引かなかったり、チームが劣勢のとき、トライやタックルといったビッグプレーで流れを変えるのが自分の役割。U-20代表の経験をチームに還元しないといけない」と闘志を燃やした。今季の目標を関西リーグ制覇と全国大会ベスト4とし「昨年まではガムシャラにやってきただけだったが、今年は3年生になり、責任も出てきた。出し惜しみはしない」と完全燃焼を誓った。