ラグビー日本代表、トレーニングスコッド菅平合宿の参加メンバー33名を発表

 

J SPORTS

4月のパシフィック・チャレンジにオーバーエイジで参加した左から秋濱、佐藤、青木

 

5月8日、日本ラグビー協会は5月20日(月)~29日(水)に、長野県上田市で実施する「15人制男子トレーニングスコッド菅平合宿」の参加メンバー33名(FW18名、BK15名)を発表した。

 

今回のトレーニングスコッド合宿には、プレーオフに出場する4チームと、ディビジョン1/2の入替戦に出場する6チーム、計10チームからは選考されておらず、エディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)はディビジョン1の5~9位(コベルコ神戸スティーラーズ、クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、トヨタヴェルブリッツ、静岡ブルーレヴズ、三菱重工相模原ダイナボアーズ)の5チームから選出。

 

SO李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)

 

2023年ワールドカップメンバーだった、FL(フランカー)アマナキ・サウマキ、SO(スタンドオフ)李承信(ともにコベルコ神戸スティーラーズ)、CTB(センター)シオサイア・フィフィタ(トヨタヴェルブリッツ)の3人を筆頭にした代表経験者10人を含む25名、そして大学生8人を選出した。

 

また、5月下旬にニュージーランド遠征を控えている、U20日本代表候補選手も選出されなかった。さらに2月に福岡で行われたトレーニングスコッド合宿メンバーで、コンディション不良により参加しなかったSO家村健太(静岡ブルーレブズ)、SH(スクラムハーフ)福田健太(トヨタヴェルブリッツ)の2人、そして福岡合宿に参加したNO8(ナンバーエイト)姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)も選ばれなかった。

 

まず、FW(フォワード)第1列から見ていきたい。PR(プロップ)は福岡合宿メンバーの茂原隆由、三浦昌悟、HO(フッカー)は佐藤健次が選出された。2019年ワールドカップスコッドのPR木津悠輔、チームでの存在感を増しているHO松岡賢太、アーリーエントリーで気を吐いた、明治大学を卒業したばかりのPR為房慶次朗、そして、高校1年で花園の優秀選手に選ばれ、昨季も大学1年から試合に出ていたPR森山飛翔も名を連ねた。

 

【15人制男子トレーニングスコッド菅平合宿参加メンバー】 

◎:2023年ワールドカップスコッド ○:2019年ワールドカップスコッド ☆:2月福岡合宿メンバー ★:タレントスコッドメンバー ( )内は所属とキャップ数

 

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三浦昌悟(トヨタヴェルブリッツ/9)☆ ・

木津悠輔(トヨタヴェルブリッツ/6)○ ・

茂原隆由(静岡ブルーレヴズ)☆ ・

為房慶次朗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ) ・

森山飛翔(帝京大学2年) 

 

◆HO ・

松岡賢太(コベルコ神戸スティーラーズ) ・

佐藤健次(早稲田大学4年)☆★

 

続いてLO(ロック)。代表キャップホルダーの小瀧尚弘と秋山大地の2人、そしてチームの中心選手の1人である桑野詠真、そして大学生の本橋拓馬、田島貫太郎の2人が選ばれた。

◆LO ・

小瀧尚弘(コベルコ神戸スティーラーズ/11) ・

秋山大地(トヨタヴェルブリッツ/9) ・

桑野詠真(静岡ブルーレヴズ) ・

本橋拓馬(帝京大学4年) ・

田島貫太郎(明治大学4年)★

 

FLサウマキ アマナキ(右)と帝京大学4年の青木恵斗

 

第3列は、2023年ワールドカップメンバーのFLサウマキ、2019年ワールドカップはFB(フルバック)で出場したFLウィリアム・トゥポウ、代表キャップを持つNO8ファウルア・マキシ、新人ながら気を吐いたNO8ティエナン・コストリー、さらに4月に行われた「JAPAN TALENT SQUAD」(ジャパンタレントスコッド)に参加したFL青木恵斗とFL福田大和の大学生2人が入った。

 

◆FL ・

サウマキ アマナキ(コベルコ神戸スティーラーズ/3)◎☆ ・

ウィリアム・トゥポウ(トヨタヴェルブリッツ/3)○☆ ・

青木恵斗(帝京大学4年)☆★ ・

福田大和(帝京大学1年)★ 

 

◆NO8 ・

ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/5) ・

ティエナン・コストリー(コベルコ神戸スティーラーズ)☆

 

 

 

SH土永旭(京都産業大学)

 

◆SH ・

藤原 忍(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ) ・

土永 旭(京都産業大学4年)☆★ ◆

SO ・

李 承信(コベルコ神戸スティーラーズ/11)◎☆ ・

奥村 翔(静岡ブルーレヴズ)☆

 

シオサイア・フィフィタ(トヨタヴェルブリッツ)

 

続いてCTB。2023年ワールドカップに出場したフィフィタ、福岡合宿のメンバーだったCTBチャーリー・ローレンス、CTB秋濱悠太の2人、さらにセブンズ日本代表で、キャプテン務めた経験を持つジョニー・ファアウリが入った。

 

◆CTB ・

シオサイア・フィフィタトヨタヴェルブリッツ/13)◎☆ ・

チャーリー・ローレンス(トヨタヴェルブリッツ)☆ ・

ジョニー・ファアウリ(静岡ブルーレヴズ) ・

秋濱悠太(明治大学4年)☆★

最後にバックスリーだ。

 

WTB(ウィング)は福岡メンバーである代表キャップを持つ高橋汰地松永貫汰、マロ・ツイタマの3人だけでなく、ヴィリアメ・ツイドラキと濱野隼大が選出。さらにFBは、石田一貴、ハラトア・ヴァイレアの2人が新たに入った。

 

◆WTB ・

高橋汰地(トヨタヴェルブリッツ/1)☆ ・

松永貫汰(神戸スティーラーズ)☆ ・

マロ・ツイタマ(静岡ブルーレヴズ)☆ ・

ヴィリアメ・ツイドラキ(トヨタヴェルブリッツ) ・

濱野隼大(コベルコ神戸スティーラーズ) 

 

◆FB ・石田一貴(三菱重工相模原ダイナボアーズ) ・

ハラトア・ヴァイレア(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)

 

まだ、6月から始まる日本代表合宿のメンバーや規模はわからないが、6月22日にイングランドの代表戦を控えていることを考えると、個人的には多くても50名ほどと予想している。

当然、日本代表候補には代表選出のあるトップ4所属の選手が多く入ることになるはずなので、若手も多い現在の33名のメンバーは「超速ラグビー」を理解し、合宿から体現して、菅平でジョーンズHCにアピールしたいところだ。

文/写真:斉藤健仁