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『ニュース7』抜擢に「さすが萌生だ」納得の声...家族全員医者というエリート家庭で育った「弘前の令嬢」NHK副島アナが「医師を目指さなかった理由」

 

 

NHK・副島萌生アナ(32歳)が新キャスターに抜擢された『NHKニュース7』が、4月からスタートした。同局のエースである和久田麻由子アナ(35歳)の後任という大きなプレッシャーがあるはずだが、滑り出しは上々だ。

「NHKの顔」としての道を着実に歩む副島アナは、いかにして現在のキャリアを築いたのか。本誌は副島アナが生まれ育った青森県弘前市を訪ね、彼女が「弘前の令嬢」だったころを探った――。

副島家の教育方針

弘前大の医学部を出た祖父が、地元の医者の娘だった祖母と結婚して医院を開業。父親が二代目で、母親も医者。さらに3人兄妹のうち、兄も医者になり、妹も最近医学部を出た。隣に住む叔父も歯科医院を経営している――。

前編記事『「まさか『ニュース7』に抜擢されるとは...」家族全員医者というエリート家庭で育った「NHKのエリカ様」こと副島萌生アナが、「弘前の令嬢」だったころ

』でも紹介したように、副島アナは親族のほとんどが医者というエリート家庭で育った。

まさに「弘前の令嬢」とも言える副島アナだが、なぜ本人は医者を目指さなかったのだろうか。そこには、副島家の教育方針が関係していたのかもしれない。

 

 

「NHKニュース7」の公式サイトより

「NHKニュース7」の公式サイトより© 現代ビジネス

副島アナが幼稚園から高校生時代まで通っていた「アカネバレエ教室」の主宰・桜庭茜根さんが明かす。

「私も副島医院に通っていますし、お母さんとは昔からよくしゃべりますが、子供がやりたいことを自由にやらせることを大切にしているご家庭という印象です。将来についても、医者になれと強制することはまったくなかったんでしょう。

萌生ちゃんの性格ですか? 小さいときから、とにかく負けず嫌いでしたね。コンクールで上手くいかなかったときは、誰よりも一生懸命練習していました。それに、度胸もあった。自分が納得していない練習は、堂々と手を抜く(笑)。『萌生ちゃん、ちゃんとやって』とよく言ったものです」

 

 

バレエでも大成した

副島アナがアナウンサーになると決心したのは、高校生のころではないかと、桜庭さんは振り返る。

「弘前高校に進学して放送部に入ると、次第に活動が忙しくなり、バレエの練習に参加できないことが増えていきました。最終的には本人が『放送をやりたい』と言うので、『頑張って』と送り出したんです。

私としては、バレエの道に進んでも、彼女は大成したんじゃないかと思います。美人だし、努力家でしたからね。でも彼女には、『バレエでは一番になれない』という気持ちがあったんじゃないかな。逆に言えば、『アナウンサーなら一番になれる』と考えてその道を選んだんでしょう。そのくらい、芯の強い、負けず嫌いの子でした」

子どもの思いを尊重するという副島家の教育方針については、叔父もこう認めた。

「(医者ではなくアナウンサーを目指したのは)本人がやりたかったからだけじゃないですか。親は特に何も…。それほど教育熱心でもないですし、わりと自由です。でもまさか7時のニュースを担当することになるとは思いませんでした」

弘前高校に進学した副島アナはやがて、地元では名の知れた存在になっていく。放送部の生徒にとっての全国大会ともいえる「NHK杯全国高校放送コンテスト」では、高校2年生にしてアナウンス部門で「優良」に選出。そして翌'09年の春には、センバツ甲子園で開会式の司会を務めた。

高校時代はジャニオタ

副島アナの高校時代の同級生が言う。

「弘前高校の放送部は伝統ある部活動。正確には放送部ではなく放送局という名称です。文化系というよりも体育会系のイメージですね。部員それぞれがテーマを決め、現場取材をして自ら原稿も書いて読み上げる。県外にもしょっちゅう遠征に行き、365日のうち360日は活動をしていました。

弘高放送局には『アナウンス』と『朗読』の二つの部門がありましたが、萌生はアナウンス部門の絶対的なエースでした。美人で目立つし、『最終目標はアナウンサー』と公言していたのをよく覚えています。

しかも、NHKに入りたいと話していました。おそらくNHK杯全国高校放送コンテストの影響だと思います。弘高放送局にとってもこの大会で優勝を目指すというのが最大の目標でしたからね。

 

萌生は非の打ち所がない優等生でしたが、かわいいところもありました。実はジャニオタで、NHK杯全国高校放送コンテストで入賞して地元のFM局にゲスト出演したときもジャニーズの曲をかけていました。

一方で、センバツで司会を務めたときには、弘高の野球部のメンバーのために甲子園の土をお土産として小瓶に入れて持って帰ってきてくれるなど、優しいところもあった。

『ニュース7』のキャスターになったことに、同級生たちはみんな『さすが萌生だ』と言っています」

エリート家庭でのびのびと育ち、負けず嫌いの性格で周囲に認められてきた副島アナ。彼女の人柄を知ると、『ニュース7』の放送がますます楽しめそうだ。

「週刊現代」2024年4月20日号より