エディーHCが京産大1年生コンビにイイネ 「超速」へLO石橋チューカ&SH高木城治に熱視線

 
キラキラ目 ひらめき メモ 高木君は昨年春のオープン戦からレギュラーでしたね
 

 

サンケイスポーツ

 

SH高木城治。後方はエディー・ジョーンズHC

 

ラグビー・日本代表候補合宿(7日、福岡県内)1月に就任したエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、64)が初めて現場で指導した2日間の合宿を打ち上げた。9年ぶりとなる日本代表の活動で、コンセプトに『超速ラグビー』を掲げる指揮官は、ともに京産大1年のLO石橋チューカ(19)とSH高木城治(19)に注目。2027年W杯オーストラリア大会へ、若い力の台頭に期待を込めた。代表の本格始動は6月を予定している。

 

 ジョーンズHCが『超速ラグビー』の実現へ〝金の卵〟を見つけた。W杯4大会連続出場のLOリーチ、FL姫野ら常連組に加え、新戦力として大学生9人を参加させた代表候補合宿。印象に残った選手を問われた指揮官は、

 

京産大の19歳コンビを挙げた。 「すごく楽しい合宿になった。いいスタートが切れた。(2人は)高いレベルや強度に、早く、うまく適応していた」 LO石橋チューカは父がナイジェリア出身で母が日本人。兵庫・報徳学園高では3年時に花園で準優勝。

俊足で空中戦にも強く、「リーチ2世」とも呼ばれる有望株だ。 今回の合宿では16歳上のリーチにタックルの助言を求める姿もあり、「懸命に取り組みたい、学びたい気持ちを持っている」と指揮官はうなずいた。190センチ、95キロの〝大器〟に「スリムなので、体重は今後増やしていかないといけない」とさらなる進化を求めた。 

 

「サプライズだった」というのがSH高木城治だ。東福岡高では3年時に花園で優勝。石橋とともに高校日本代表に選出されていた。SHは長年、中心選手として活躍した流大(ながれ・ゆたか、31)=東京SG=がW杯フランス大会で代表を引退。新たなSHを探すジョーンズHCは、高木を「速く、パスもいい。走れる選手」と高評価し、「そういうSHが必要」と目を細めた。

 

 2015年までの第1次政権からの変化も見られた。当時は厳しい姿勢で選手たちにハードな練習を課していたが、今回は笑顔が絶えなかった。〝仏のエディー〟は「今の若い子たちはうまく誘導してあげる。機会を与え、選手たち自身で解決策を考えることを促す。厳しい話はプライベートの空間で話している」と柔和な表情で語った。 9日にはU20(20歳以下)日本代表候補の合宿を視察予定。「相手を圧倒するような強みを見せてほしい」と、桜のジャージーを目指す選手たちへ、力強いメッセージを送った。(石井文敏)

★帝京大コンビにも熱視線 ジョーンズHCは、大学選手権で3連覇を達成した帝京大3年のFL青木恵斗と同4年で卒業後はBR東京でプレーするWTB高本とむにも熱視線を送った。「2人ともフィジカルがいい」とした上で187センチ、100キロと恵まれた体格の青木は「いいランニングができる」、高本には「(相手の防御を)抜ける能力がある」と評価。今後のさらなる成長に期待した。