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山下美月は“恋愛強者”? 胸キュン仕草を少女漫画や恋愛ドラマで日々研究中

 

山下美月は“恋愛強者”? 胸キュン仕草を少女漫画や恋愛ドラマで日々研究中

山下美月は“恋愛強者”? 胸キュン仕草を少女漫画や恋愛ドラマで日々研究中© AERA dot. 提供

 乃木坂46の中心メンバーとして活動する山下美月さん。2023年には5本のドラマに出演するなど「俳優」としても飛躍の時を迎えている。AERA 2024年1月29日号より。

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――1月23日放送開始のTBSテレビ火曜ドラマ「Eye Love You」に、二階堂ふみ演じる主人公を公私ともに支える友人役として出演している。二階堂の恋の相手を演じるのは、韓国人俳優のチェ・ジョンヒョプ。民放ゴールデン・プライムタイムの連続ドラマでヒロインの相手役に韓国の俳優が出演するのは初めてのことであり、現場では大きな刺激を受けているという。

山下美月(以下、山下):スタッフさんにも韓国の方がいらっしゃり、指示や撮影の合図など、撮影中も当たり前のように韓国語が飛び交っていて、本当にグローバルな現場だな、と。撮影自体も意思疎通をしながらディスカッションを重ね、ワンシーンワンシーンを本当に丁寧に撮っている。現場に行くだけでワクワクしますし、「勉強になるな」と思いながら毎日を過ごしています。

 

 

 キャストやスタッフさんの間にも、「これを機に頑張って韓国語を練習しよう」という空気があり、私も少しずつではありますが、言語を覚えられそうな気がしています。

■よりキュンとする角度

――山下美月演じるショコラティエの真尋は、“恋愛強者”として描かれる。二階堂演じる侑里とは正反対のキャラクターだ。

山下:TBSの火曜ドラマ枠ではこれまでも恋愛を扱った作品が多く、今回の作品も少女漫画的な要素があったり、韓国ドラマのようなロマンチックな展開もあったり。「どうしたら視聴者の方々をよりときめかせることができるか」という視点も現場では大切にしています。

 これまで恋愛ドラマに出演する機会はあまりなかったうえ、私自身は仕事柄、リアルな経験をしてこなかったので、想像力を働かせることから始めて。少女漫画や恋愛ドラマを見るのは昔から好きだったこともあり、「首の角度を意識したら、よりキュンとするかな」など、自分が好きだな、と感じてきた漫画や恋愛ドラマの要素を取り入れながら毎日頑張っています。

 

 

山下美月、本当は「人見知り」 自分の写真を「まだまだ“子ども”」と辛口評価© AERA dot. 提供

 直感でお芝居をされる方もいれば、できる限り頭で考え演技に臨まれる方もいると思いますが、私はどちらかというと後者。「自分がこの役を通してできることはなんだろう」といった視点で役づくりを始めています。

 物語に深みを持たせる役なのか、それともスピードやテンポを上げる役として自分の役が存在しているのか。もちろん、現場に行けば「頭で考えていたのとは違う」と思うことは多々あります。最終的には現場で監督やプロデューサーさんとディスカッションしながら役を組み立てています。

――2023年は連続テレビ小説「舞いあがれ!」に始まり、「さらば、佳き日」「下剋上球児」といった五つのドラマに出演するなど、多くの仕事と向き合い走り抜けた。作品ごとにどのように切り替えをしながら毎日を過ごしていたのだろう。

 

 

■氷を口に入れて撮影

山下:自分のなかでは、「作品ごとに切り替えるぞ」と意識しているわけではないんです。現場の空気感によって自然と変わっていく感じでしょうか。TBS系日曜劇場「下剋上球児」は、高校野球をテーマにした物語ということもあり、どちらかと言えば体育会系の現場で。物語の設定は夏だったので、キャストはみな寒いなか12月でも半袖で撮影に臨んでいました。白い息が出ないよう、「スタート」の声がかかるまで氷を口に入れ撮影に臨んだことも。地方ロケがメインでしたが、「みんなが頑張っているから自分も頑張れる」という気持ちに素直になれる、部活動のような一体感がありました。自分がどう考えるかより、周囲の方々や環境により、切り替えができるようになる。そう考えると、色々な方に助けてもらっているな、と感じます。

――乃木坂46のメンバーとしての活動は8年目を迎える。アイドルとしての自分、俳優としての自分を意識的に切り替えることもない。一つ一つの仕事を楽しみに思う気持ちが強いのだという。

山下:いまはお仕事がすごく楽しいので、たとえ忙しくてもスケジュールを見て「明日は誰々さんとご一緒できる」と考えては、楽しみな気持ちとともに現場に向かうことが多いですね。

 仕事が忙しくとも、週に何度かは自炊するようにしていて、たとえば冷蔵庫に赤ワインが残っていたら、「牛肉のワイン煮込みを作ってみようかな」「仕事が終わったらスーパーに行こう」と、日々小さな楽しみを感じながら過ごしています。

 朝は温かいコーヒーを飲み、洗濯物は溜め込まず、家の掃除をし、毎晩湯船に1時間以上浸かる。自分のなかにそうしたルーティンがあり、忙しくとも崩さないことにより、精神面も安定してきた気がします。

 

(構成/ライター・古谷ゆう子)

AERA 2024年1月29日号より抜粋