高すぎる壁に挑む『名古屋ウィメンズ組』は鈴木亜由子、加世田梨花らか、パリ五輪代表入りは19年ぶり更新の日本記録更新が条件に

 

 

 

 

中日スポーツ

 

2023年の名古屋ウィメンズで日本人トップの2位でゴールした鈴木亜由子

 

◇28日 大阪国際女子マラソン(ヤンマースタジアム長居発着の42・195キロ)  

 

マラソンのパリ五輪代表最終選考会は、女子では3月の名古屋ウィメンズを残すのみとなった。五輪切符を狙って東京五輪代表の鈴木亜由子(32)=日本郵政グループ、昨年の世界選手権代表の加世田梨花(24)=ダイハツ、MGC3位の細田あい(28)=エディオン=らが出場を予定している。  

 

パリ五輪代表は昨秋のマラソングランドチャンピオンシップで優勝した鈴木優花(第一生命グループ)と2位の一山麻緒(資生堂)が決定済み。3枠目は今大会か3月の名古屋ウィメンズで日本陸連の設定タイム2時間21分41秒を突破した最速選手となるが、前田穂南(天満屋)が今大会で日本記録を塗り替える2時間18分59秒を記録したことで、名古屋ウィメンズ組は19年ぶりに更新された日本記録をさらに塗り替えることが必須となった。  

 

名古屋ウィメンズの大会記録は、2022年にルース・チェプンゲティッチ(ケニア)が記録した2時間17分18秒だが、日本勢の過去最高は当時ワコールに在籍していた一山麻緒(資生堂)が20年にマークした2時間20分29秒。一山は東京五輪代表ラスト1枠へ滑り込んだが、今回の名古屋ウィメンズは過去の日本人最速記録を1分半更新する高すぎる壁となる。