大阪桐蔭の120キロPR野村俊介「セットプレーを制圧し、チームに勢いを」6度目の〝トーイン対決〟はスクラム勝負!

 

 

 

 

サンケイスポーツ

 

 

桐蔭学園戦に向け、必勝を誓う大阪桐蔭PR野村俊介=東大阪市内(撮影・月僧正弥)

 

全国高校ラグビー大会は5日に大阪・花園ラグビー場で準決勝2試合が行われる。第1試合でAシードで春の選抜大会覇者の桐蔭学園(神奈川)と対戦する大阪桐蔭(大阪第2)は4日、東大阪市の近大グラウンドで約2時間練習。初優勝した2018年度以来5大会ぶりの決勝進出をかけた戦いに備えた。 

【写真】全部員の前でタックルを決め、闘志を高める大阪桐蔭の出場メンバー

 

19年度の第99回大会準々決勝(●12-31)以来6度目となる花園での〝桐蔭対決〟。昨年3月の選抜大会準々決勝で10-38で完敗した相手へのリベンジの準備は整った。この日は攻守の動きを入念に確認した後、出場メンバーが全76人の部員の前で大声で叫びながら1人ずつタックルダミーに飛び込み、闘志を高めるとともに気持ちを一つにした。3大会ぶりの優勝を目指す今季の桐蔭学園は高校日本代表候補12人を擁し、FW、バックスともハイレベルで充実。勝負はFW戦が大きなカギを握ることになる。 

 

大阪桐蔭の最重量120キロの代表候補の右PR野村俊介(3年)は「セットプレーを制圧し、チームに勢いを出したい」とにこやかな表情の中に気合をにじませた。183センチと長身の野村は自身の左腕がHOの右腕の上になる「3番オーバー」と呼ばれる独特のバインドでスクラムを組む。

 

これは強力スクラムを看板とする京産大などと同じく右PRから前に出るための組み方であり、野村は「自分が勝ってこその大阪桐蔭(のスクラム)と思っている」と強い覚悟を秘めている

 

 小4でラグビーを始めたときからPR一筋。スクラムを強くするため、筋トレに励み、ベンチプレス140キロ、背筋の強さを示すデッドリフトは260キロを挙げる怪力PRが高校生活集大成のスクラムで春の王者に挑む。

(月僧正弥)