いざ全勝対決「天理大学×京都産業大学」。2023ムロオ関西大学ラグビーAリーグ最終節
ラグビーレポート by 多羅 正崇
いよいよ2023年度の関西王者が決まる。
3年振りの王座奪還を狙う、6戦全勝の天理大学(1位/勝点29)
3年連続の載冠をめざす、同じく6戦全勝の京都産業大学(2位/勝点28)
「ここ数年良い結果を出せていないので、関西1位を狙いにいきます」(天理大・SH北條拓郎主将)
「自分たちの100%を出さないと勝てない相手です」(京産大・FL三木晧正主将)
2023ムロオ関西大学ラグビーAリーグ最終第7節。12月2日(土)は、東大阪市花園ラグビー場のメイングラウンドで、天理大と京産大の全勝対決が行われる。
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ラグビー 関西大学リーグ2023 天理大学 vs. 京都産業大学
12月2日(土)午後1:50~ LIVE配信
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勝った方が関西王者」の頂上決戦は、日本一へ至る道の岐路でもある。関西1位と、関西2位では、全国大学選手権における道程が変わる。
関西1位チームとなれば3試合勝てば日本一。準決勝までの反対側のヤマには、関東対抗戦の2位チームがいる。
一方で関西2位チームは試合数が増え、4試合勝てば日本一となる。ベスト8の相手は、関東リーグ戦1位の東海大学で確定。準決勝までの反対側のヤマには、関東対抗戦の1位チームが入る。
両軍が必勝を期する一戦。天理大の小松節夫監督は大一番へ向けて、「お互いにこだわりあるセットプレーの優劣がキーポイントになる」とコメントした。
京産大と天理大の今季対戦は、すなわち関西スクラム最強を決める戦いでもある。
天理大は関西学院大学を28-6とノートライに抑えた前節(第6節)においても、磨き抜いたスクラムでプレッシャーをかけた。小松監督も「安定してきた」と評価するスクラムで、京産大のお株を奪いたい。
キーになるのは敵陣でのセットプレー回数か。
小松監督は前節、敵陣でのスクラム、ラインアウト回数を増やすゲームメイクができれば、と語った。ハーフ団を中心に、セットプレーという強みを発揮する舞台を用意できるか。
一方の京産大も第5節関西学大戦では、お家芸のスクラムで力を発揮。同志社大学から43-28で6勝目を奪った前節(第6節)では、FL三木主将を筆頭に出足鋭いディフェンスも光った。
ディフェンス、スクラムの精度が上がり、前節ではFL三木主将は「いつもゲームの入りが悪いので前半から全開で行けたのはプラス」とコメント。上向き調子で大一番を迎える。
そんな京産大は前節から先発2名が変わり、PR曽根隆慎、NO8シオネ・ポルテレが入った。
先発唯一の1年生は、主力に定着しているLO石橋チューカ(報徳学園)。両フランカーは世代屈指のタックラーである三木主将と日吉健だ。
ゲームメイクを担うハーフ団はSH土永旭、SO吉本大悟。辻野隼大はランも電撃的なスキルフルな15番だ。
天理大も同じく前節から2名変更。LO鄭兆毅が復帰し、WTBナイバルワガ トマシがスタメンに入った。
その他先発13人は変わらず。モールのフィニッシャーやセットプレーの要を務めるHO寺西翔生。リーグトップ12トライを挙げている大砲NO8パトリック・ヴァカタ。
ゲーム運びで鍵を握るハーフ団は、おなじみSH北條主将とリーグ最多30得点を挙げるSO筒口允之。
CTBマナセ・ハビリは土曜日も好ランを見せてくれるだろう。15番はセンター起用にも応える有望株、上ノ坊駿介だ。
元日本代表の名スタンドオフ、京産大の廣瀬佳司監督は、決戦へ向けて「天理大学は尻上がりに調子を上げてきており、まとまっていると感じています」と話した。
「(京産大は)2連覇していますが、チャレンジする気持ちで臨みたい。非常にタフなゲームになると思うので、しっかり準備して勝ちたいと思います」と警戒した。
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ラグビー 関西大学リーグ2023 天理大学 vs. 京都産業大学
12月2日(土) 午後 1:50~ 生中継
一方の天理大のSH北條主将は「フォワード勝負になると予想しています」と意気込んだ。
「セットプレーでプレッシャーをかけるのがウチの強み。そこを押し出しながらハーフ団でゲームを支配していくイメージでやっていきたい」。巧みなゲームメイクでセットプレーの強みを活かしていく構えだ。
関西王者が決まる一大決戦。週末土曜日、聖地・花園のメイングラウンドで、今季の関西王者が決まる。
文:多羅 正崇