京産大アスレチック

第52回京都ラグビー祭
帝京大戦(2023年5月28日)


rainnaoto

5月21日(日)にたけびしスタジアム京都(京都市)で第52回京都ラグビー祭が行われた。京都産業大学は大学選手権連覇中の帝京大学と対戦し、必死に食らいついていくも12-43で敗戦した。

【スターティングメンバー】

1.乳井大士(3年=中部大学春日丘)
2.平野叶苑(3年=西陵)
3.ヴェア・タモエフォラウ(4年=札幌山の手)
4.石橋チューカ(1年=報徳学園)
5.ソロモネ・フナキ(3年=目黒学院)
6.日吉健(3年=大阪産業大学附属)
7.三木皓正(4年=京都成章)
8.松永壮太郎(3年=京都工学院)
9.高木城治(1年=東福岡)
10.辻野隼大(3年=京都成章)
11.西浩斗(3年=熊本西)
12.小野麟兵(3年=京都工学院)
13.高井良成(4年=関西大学北陽)
14.シオネ・ポルテレ(2年=目黒学院)
15.奈須貴大(2年=光泉カトリック)
16. 李淳弘(3年=大阪朝鮮)
17. 猿渡翔眞(2年=京都成章)
18.西崎海人(3年=報徳学園)
19.山本大翔(4年=高知中央)
20.伊藤森心(2年=松山聖陵)
21.平野龍(2年=札幌山の手)
22.西村建哉(3年=京都成章)
23.ナブラギ・エロニ(1年=大分東明)
24.松岡大河(4年=東福岡)
25.小林修市(2年=京都成章)



【スコア】
前半 京産大 0-10 帝京大
後半 京産大 12-23 帝京大
結果 京産大 12-43 帝京大

▼キックオフを蹴る辻野

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前半は非常に良い入りだった。辻野隼大(済3=京都成章)のキックオフで試合が始まると、20分まで敵陣で攻撃することができた。辻野は「ここのゲーム展開は今までにないものだったので良かったと思います」と評価。キックを中心に空いたスペースにボールを運び、前に出るラグビーを展開した。しかし24分、コート中央で帝京大にギャップを突破され自陣に攻められると、縦への連続攻撃の後トライを許してしまう。(京産大 0-5 帝京大)さらに1トライを追加され、0-10で前半を折り返した。
▼コンバージョンキックを蹴る高木

takaki

後半は風下だった。前半のようにキックでエリアを取れず、ディフェンス中心となるも、チャンスはおとす訪れた。モールトライを許した後、敵陣22メートル内で辻野が右サイドへの浮かしたキックに奈須貴大(現2=光泉カトリック)がジャンピングキャッチし、そのままインゴールに押しみトライ。(5-20)期待を背負てきた奈須がついに非凡な才能を見せつけた。ここから反撃ののろしを上げたいところだったが、王者・帝京大学はやはり強かった。強靭なフィジカルと速さを前になかなかボールをもたせてもらえず、1つの反則からトライまで持って行かれ、3つのトライを許した。(5-36)しかし京産大も意地を見せた。38分、途中交代で入ったハーフの西村建哉(営3=京都成章)からパスを受けた松岡大河(営4=東福岡)が横から抜け出し敵陣へ入り込むと、ラインアウトから展開されたボールがキックパスで小林修市(営3=京都成章)の元に入りトライ。(12-36)技ありのトライで観客席を沸かせた。試合は41分にもう1つトライを追加され、12-43でノーサイドとなった。

▼右隅にトライする奈須

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▼トライを決めた小林(右)と喜ぶ松岡(左)
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31点という点差はついたものの、「点差ほどの差を感じていない」と話す辻野。その言葉の通り、勝てないと絶望することはなかった。三木皓正(済4=京都成章)を中心とした出足の速い低いタックルで相手にプレッシャーをかけ、ボールを持てばキックでコート内を左右に揺さぶる。泥臭いプレーの中に華麗な色も見られた新たな京産大が見えた。試合後の挨拶で三木キャプテンの「まだ成長できると確信している」という言葉通り、今回の試合は収穫が大きかった。次は必ず勝つと気が引き締まった三木組はまた一歩、成長という階段を登った。
▼タックルする李

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【記事:大谷賢之介、写真:藤田芽生】