なぜTBSは局アナでなくフリーアナに“帯番組”を任せるのか
「なんでTBSを辞めるかというと、帯が全部、外注なんですよ。朝が夏目三久ちゃん、夕方がホラン千秋ちゃん、夜が小川彩佳さん。“私たちに帯の仕事、回ってこないから”とテレビで一緒になったTBSの子たちが言っていました」
今年3月、元テレビ東京の人気アナウンサー・大橋未歩が『五時に夢中!』(TOKYO MX)でのこの発言が物議を醸した。
「アナウンサー同士の仲の良さについて話すなかで漏らしたものですがTBSはフリーで活躍するケースが続いていることもあり、 “核心を突いた発言だ”と話題になりました」(丸山氏)
実際に女子アナたちはどのように感じているのか。当事者でもあった、林みなほアナ(現フリー・2012年入社)が心境を明かす。
「声を大にしては言いづらいですが(笑い)、もう少し局アナにメインを頼ってもいいのではないか、と思います。よくTBSのアナウンサーは“知名度が低い”などと言われることがありますが、それは起用される頻度や視聴率の高い番組の目立つポジションに起用されていないからではないかと思います。
他局からフリーになったアナウンサーをメインやアシスタントに据えている番組が多いですが、TBSには華もあって優秀な先輩や後輩がたくさんいます。古谷有美さんや、加藤シルビアさん、出水麻衣さんにメインを任せてもいいのでは、と思うところはありますね(笑い)」
こうした状況はなぜ起きてしまっているのか。女子アナウォッチャーの丸山大次郎氏はいう。
「“報道のTBS”と呼ばれた割に人気アナはバラエティ優先だからです。同様にテレ朝も『グッド!モーニング』に新井恵理那アナを起用するなど“外注”が目立つ。こちらもフリー転身が増えている局だけに、無関係とは思えません」
◆取材・文/河合桃子
※週刊ポスト2020年6月5日号