先日、卒園式が行われました。

 

 

幼稚園

 

幼稚園側のご厚意で

渚は退園とはならず

ずっと年長組さんに

席を残していてくれました。

 

 

とは言え、年度初めに

旅立ちましたので

年長さんとしての思い出は

私同伴で出席した1日(午前中少し)と

 

去年のブログには

傾眠と記していましたが

あっという間に

もうほぼ昏迷、半昏睡になり

意思疎通ができない渚を

車いすに乗せて

園外保育に現地集合して

ほんの十数分みんなと会って

写真を撮っただけです。

 

 

これが最後の幼稚園となり

その3日後、渚は旅立ちました。

 

 

それからはこの1年間

季節の行事ごとに

先生方は渚を訪ねてくださりました。

心から感謝申し上げます。

 

この幼稚園を選んで

本当に良かった。

良いお友達、先生方に恵まれました。

 

 

卒園式

 

 

私たち家族の思いとしては

卒園式はしてあげたいけれど

他の園児さんや保護者の方との同席は

かなり辛い。

 

また、皆様には

私たち家族のことを気にすることなく

心からお祝いしてほしいと思っていたので

欠席することにしました。

 

これは去年夏祭りにお呼ばれした際に

強く思ったことです。

 

生きていたら渚はきっとみんなと

楽しく参加したかっただろうなと思い

家族で参加しました。

 

誘ってくださったことや

受け入れてくださったことは

本当に有難く嬉しかったです。

そこに嘘はありません。

 

でも、やっぱり違うんです。


みなさんと壁を作る訳でもないです。

 

 

その子がそこに

実際に存在するかしないかの違いは

とても大きいものだと痛感しました。

 

同じ親だったのに

見てる世界が全然違うこと。

感じ方ひとつ別世界に

迷い込んだかのように。

 


誰も悪くないからこその

葛藤もそこにはあります。

 

 

それからの運動会や文化祭には

参加できませんでした。

 

 

渚が心の中にいても

実際にそこに存在しない行事に

参加する意味を見出せなかったのです。


どれだけ皆さんが暖かく

迎え入れてくださっても

渚を想ってくださっても

 


参加できる喜びよりも



“その場にいない”



その現実が、辛さが



遥かに上回る。

 

 

卒園式もずっと悩んでいました。

最後くらいはきちんと卒園させて

あげたいと思った。



それでも、皆さんと一緒は無理だと

そう思ったのです。

 

 

 

ありがたいことに

この気持ちをも慮ってくださり

みんなとは違う時間に

渚だけの卒園式を

執り行っていただけることに。

 

 

きちんと名前を呼んでいただき

卒園証書は長女が受け取ってくれました。

 

 

あぁ、ちゃんとここに在園していたんだなぁ

決して夢幻なんかではなかった。

ここにあの子はいたんだなぁと

もうずっと泣きっぱなしでした。

 

満三歳から2コ上のお姉ちゃんと

一緒に登園していって

同じ幼稚園バスに乗って

帰ってきて

お友達との出来事を

嬉しそうに楽しそうに話す

渚を思い出します。

 

 

もう、遠い遠い昔のことのように。

 

 

 

 

どうして、なんでいなくなってしまった。

 

やっぱりずっと思ってしまう。

 

 

 

でもね、

 

 

心からおめでとう。

 

 

きちんとここにいた。

 

 

あっという間で、誰よりも早く

お空に旅立ってしまったけど

 

あなたが残してくれたものは

みんなきっと忘れないよ。

 

 

 

卒園おめでとう。

 

 

 

 

 

 





七五三のお着物で
参加してきました。
可愛かったよ照れ



旅立ったあとも
年長組さんにこの写真を
預けていました。

幼稚園大好きだったから。
きっとお友達と一緒にいたかったと
思うから。

卒園したから帰ってきました🍀

おかえり、渚。



先生方、保護者の皆様、お友達のみんな

本当に、本当にありがとうございました。


皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。