緊急CTの結果から

水頭症ではないことは確認され

 

入院したものの

頭痛と嘔吐は結局その日だけでした。

 

恐らく放射線壊死や

脳内出血した箇所が

見られるのでそれが影響して

頭痛を訴え嘔吐したのだということでした。

 

その後もごはんはもりもり食べるわ

わりとすぐに元気になったなーちゃん。

 

先生たちもホッとしていました。

 

ただ、現実は残酷で

2日後のMRIの結果

 

・腫瘍の増大

・播種(2か所)

・麻痺が今も進行していること

 

以上のことから

ほぼ間違いなく再燃でしょうということでした。

 

 

 

 

10月のMRIの結果は

綺麗に縮小されていて

麻痺もよくなっていて

この調子なら

元気な姿で年は越せそうですね

なんて話をしていたのに

 

 

どうして?

 

 

でも、相変わらずこの病気に

考える時間をゆっくりとは与えられず

再燃してしまえば

あっという間にこの子の自由は

奪われていってしまう。

 

 

主治医と話し合い

 

・アバスチンの投与

(簡単に説明するとがん細胞が

増殖するための栄養を阻害する働きがあります。

当然ながらがん細胞を殺す作用はありません。)

 

・播種部分への照射

 

はすんなり決まりました。

 

 

 

問題は脳幹部への再照射。

 

 

 

 

当然、初発の時ですら

脳幹部への照射のリスクはあったのに

再照射となったら

晩発性の副作用の確率はあがる。

 

 

 

 

でも

 

 

そう

 

 

 

この病気に治る薬が無い以上

 

数か月後~数年後に

起こるとされる

晩発性の副作用(主に脳壊死)

が起きることは無いでしょう。

 

 

だって、その数年後が来ることは

限りなく無いのだから。

 

限りなくって書いてあるけど

それは私が希望を持っていたいから

書いただけ。

 

諦めたくないから。

 

でも現実は・・・。

限りないどころか・・・。

 

 

 

 

なーちゃんの病気が分かってから

もう片手じゃ足りないほどの仲間が

旅立っていったんだもの・・・。

 

今年を越せなかった子たちがいた。

 

生きたかった未来を

勝手に奪われてしまった。

 

 

なーちゃんも病気によって

勝手に奪われるのか?

 

 

 

絶対に許さない。

 

 

 

 

夫婦で何度も何度も話し合ったし

たくさんの闘病経験者の方からの

お話しも伺った。

放射線科の先生にも

何度も聞いた。

主治医にも訪ねた。

 

 

 

 

だけど正解は無い。

どれが正解なんてものは無い。

 

 

 

 

私たちは

 

 

なーちゃんの麻痺がまたよくなって

幼稚園に通えるようになって

 

元気な姿に戻してあげたい。

 

 

 

「なーちゃん、また元気になったら

今度は何がしたい?」

 

 

 

 

「でぃずにーらんどで乗ったような

メリーゴーランドにまた乗りたいなニコニコ

 

 

 

うん。叶えよう。絶対に。

 

 

私たちは脳幹部への再照射を決めた。