九星気学鑑定士×ワインエキスパートの実咲佳以子です。

 

ドイツ語お好きですか?

 

ワイン業界では原語表記が大事ですので

ワイン用語もその国の言葉で語られます。

しかも国によってワインの表示の仕方のルールが違うので

簡単に翻訳できない難しさ・・・

 

とくにドイツのワイン制度は他の国にはない分類がたくさんあって

すっごく難しい。

 

これもドイツがワインの生産の北限であるということが

根底にあるように思います。

 

ブドウは温暖な土地を好みます。

温暖な土地の果物はよく熟して甘い。

糖分はアルコール発酵のエサですので

それが少ないとしっかりしたワインになりません。

 

そこでドイツでは収穫したブドウにどれだけ糖度があるか
=残糖度

すごく大事とされてきたのです。

 

トロッケン trocken は 4g/1リットル 以下で 辛口

ハルプトロッケン halbtrocken 12g/1リットル 以下で 中辛口

リープリッヒ  lieblich  45g/1リットル 以下で 甘口

 

ということですが

ワインラベルには

ハルプトロッケンとわざわざ書いてあるところは少ないです。

 

なので何も書いてなければ中辛口~甘口です。

 

ところがまた別のワイン規定で

 

トロッケン・べーレンアウスレーゼ  Trocken beerenauslese

という表示もあり

こちらは極甘口のデザートワイン。

いわゆる貴腐ワインです。

 

ドイツのトロッケン・レーベンアウスレーゼは

フランスのソーテルヌ(地名)

ハンガリーのトカイ(地名兼ワイン名)

とともに

世界三大貴腐ワインといわれていますが

ドイツだけが地名ではないのが面白いですよね。

 

貴腐ワインは貴重なブドウを沢山つかい

熟成期間も長く必要なので

非常に高級なものになります。

 

ドイツのレーベンアウスレーゼは

ハーフサイズで1万ぐらいするものがザラにあります。

最近手に入りにくくなっている気がしますが・・・・

 

もし食事に合わせるなら

トロッケンと書いてあるかどうかを真っ先にチェック!

甘いワインがあまり好きではなかったらそちらを選ぶべきです。

 

中辛口の幅は広いので

甘さにも幅がありますが

口当たりがよく飲みやすいので

ワイン初心者さんや、軽いランチタイムなどにはおすすめです。

 

ドイツワイン

今、どんどん美味しくなっています。

 

地球温暖化の影響もあるのかな?

 

2024年の恵方ワインでもありますので

東のやや北よりを向いて飲んでみてはいかがでしょうか?