京都 予約困難店 「東山 緒方」

 

2021年オープン 

わずは4室のラグジュアリーホテル「真松庵」の1階に

オープン。

 

本店より明るく美しいお庭を見ながらいただけます。

 

最初の乾杯は

新政酒造(秋田) 「雨蛙」

 

日本酒にはめずらしい瓶内二次発酵

アルコール度数8度と低めで

ほんのり甘く、やわらかい和風の酸味

すごく美味しい!

日本酒苦手な人も絶対好きになるはず。

 

いくらでも飲める!!!

と思ったら、こちらのお酒、扱いが難しく流通の少ない基調なお酒です。

泡が吹き出さないように浴室であけろ、とラベルに書いてある(笑)

 

でも、次からのお料理にはちょっと甘いかなということで

こちらのルーツである「和久伝」でもおなじみの

竹酒を。

 

竹の香りで酔いにくいというけど、まあそれはおまじないみたいなものかな。

最初はこちらも「和久伝」でもおなじみの

からすみ餅。

お餅の中にカラスミが一切れ。

和久伝では最期のご飯代わりに出てくるけど

ここでは一番最初に。

4時からの始まりでお昼抜きの私達には嬉しかったけど

最初にコレだとお腹いっぱいになっちゃうこともあるから要注意ね。

 

お椀は京都感満載の白味噌仕立て

親芋(里芋の真ん中にあって、子孫繁栄の象徴として京都のお雑煮にはよく使われる)を青のりでまぶしたものと

京人参に辛子を添えて。

赤黒のお椀に合せて

大胆かつモダンな感じ。

お味はもちろん美味しゅうございます。

 

お刺身は鴟尾まぐろ

まだまだ小さい湾内にいるまぐろなので

やさしく甘くクドくない、

新春にはこれぐらいやさしいお味の方がいい感じです。

 

ここからお酒は

九重雑賀(和歌山) の 辛口純米吟醸 雑賀(さいか)

こちらの蔵はお酢も作っているそうで

和歌山ってお醤油とか意外と醸造が盛んなところです。

さっぱりとしていて飲みやすい。

辛すぎないところが京都に似合います。

 

そしてでてきた かまくら?!?

 

ふたを作って中を見せてくれて

「ふく」をお取り下さい、と!

 

なかから紙に包まれてきたのは ふぐ皮!!!

白子入りのネギポン酢にくぐらせていただきます。

 

ポン酢の酸味としらこのコク、フグ皮のねっとりした感じの三重奏

ふぐって、どの部位でも美味しいなあ、を実感します。

 

お次は生きた伊勢エビを目の前で捌いて炭火焼きに

海老って料理される前にキューキュー言うのが可哀想。

だけど、しっかり美味しくいただきました。

 

レアな火加減と海老味噌が美味。

お酒も進みます

 

あ、器は魯山人

 

箸休めは干し柿と菊菜の豆腐クリーム 松の実添え

優しい味わいでほっこり。

 

お酒が足りなくなってきたので

 

招徳酒造(京都) 特別純米辛口原酒 花洛(からく)

アルコール度数18度

すっきり辛口、

どこか華やかな伏見のお酒

赤いラベルが華やか~

 

で、

ふぐの唐揚げ!

 

一番美味しいフグ料理は実は唐揚げではないか、

というところで若い板さんと意気投合し、

はふはふ、と。

 

お腹がいっぱいになってきたなーというところで

聖護院大根の炊いたのに

おぼろ昆布をのせて。

 

聖護院かぶらは千枚漬けで有名だけど

聖護院大根もまるまるとして美味しいです。

 

で、〆はすき焼き~

 

「ここまで優しいお味が多かったので最期はパンチを効かせて」

というとおり、

濃いめの割り下に

油ののった牛肉

卵の白身はお箸で泡立てて軽くメレンゲにして

よりお肉に絡みやすい感じ

 

牛肉と九条ネギだけだけど

肉は甘辛くこってり

九条ネギは青々とさっぱり、

という主従をわきまえた美味しさ。

 

ご飯も炊きたてで

牛丼風にして食べても美味しです~

 

そして、さらに

柚子蕎麦もしっかり食べ

 

お菓子は

「雪間草」

蕗のとうのことです。

 

山芋の香りのきんとんの中の黒糖餡にふきのとうの刻んだものが入っているという

粋な名付け。

お味は軽く上品この上なく、

和菓子屋さんのお菓子ではだせない、その場でいただく美味しさをお抹茶とともに堪能いたしました。

 

こちらは裏千家でお稽古に通われているようです。

 

大変美味しゅうごさいました。