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玄侑宗久は、臨済宗妙心寺派の僧侶でいくつか本を出していますが
この本は
多重人格 ＝ 解離性同一障害 をテーマに扱っており
僧侶が？これは面白いかも！と迷わず購入しました。
玄侑宗久さんの本は、面白いですから。
「阿修羅」は非常に面白く、一気読みしました。
阿修羅のごとく、３種類の違った人格を持ってしまったメインの人格の「みさこ」
他の人格がはっきり現れたのは旅先のハワイ。
妻の豹変ぶりに戸惑う夫、そして日本から現地に飛んだ医師。
彼らが、その３人の人格に対峙していく。。。
いろいろあって
その人格が統合していき、、
最後には、落ち着いていくのだけれども、「みさこ」の人格でない
違う人格に落ち着いて行くところが、また面白い。
差はあれど、人には多重人格の可能性ってあるのではないだろうか、と思え
自分の日ごろの記憶を確認しちゃいました。
記憶ないゾーンないかしら？
他の人格になってない？って。
それにしても『阿修羅』
なんという美しいタイトルでしょう。
奈良の興福寺の阿修羅、観に行きたくなりました。