動画視聴の傾向分析 | とある日常の不定期録

動画視聴の傾向分析

以前、同人音楽サークル"Archive: Knowledge Design"としてYoutube に公開した4つのクロスフェード動画に関して、
Youtube のアナリティクスを利用し、動画視聴の傾向分析および視聴回数増加に関する考察を行ってみた。
参考:http://ameblo.jp/misaka-net/entry-12124613036.html

今回は、4月頭に新作動画を公開したため、このアクセス数を追加して分析および考察を行ってみた結果を以下に示す。
分析期間は2015/04/01~2016/05/01 の13ヶ月間である。


1.視聴回数の分布
まず、毎日の視聴回数の分布を図1-1に示す。


図1-1 視聴回数(日単位)

この図からは、前回同様以下のことが読み取れる。
 ・動画を公開した初日は視聴回数が最大となる
 ・公開して1ヶ月間はある程度の試聴回数を維持できる

次に、週単位に集計した視聴回数を図1-2に示す。
ただし、週の初めを月曜日、終わりを日曜日としている。


図1-2 視聴回数(週単位①)

前回の考察で、視聴回数が増加するタイミングは以下の3つであると述べた。
 ① 動画を公開した時
 ② イベント前日
 ③ ある動画の視聴回数が増加した時

①と②は前回同様の傾向が見られたが、③に関しては明確には表れなかった。
これは、動画数が増えて閲覧が分散したことが原因であると推測できる。
そこで、新作(新譜)とその他既存の動画(旧譜)に分けたグラフを作成してみた。


図1-3 視聴回数(週単位②)

結果は。。
かなり微妙であるが、言えないこともないかと。。
引き続き調査が必要であるという結論。。


2.視聴回数の累積
視聴回数の累積をグラフにしたものを図2-1に示す。


図2-1 累積試聴回数(日付け)

この図からは、3rdが他と比べ突出していること以外は特筆することがないため、原点を揃えたものを図2-2に示す。


図2-2 累積試聴回数(日数)

この図から、5サンプルとも増加傾向にあるものの、公開から20日前後でグラフの傾きが急激に緩やかになることがわかる。
これは前章で述べたように、動画を公開した時とイベント前日にアクセス数が増加するため、この傾向になると推測できる。
また、5thが3rdと似た軌跡を描いているが、5thの傾きが先に緩やかになっていることがわかる。
3rdは公開からイベントまでが23日、5thは公開からイベントまでが20日であり、この差の3日間が影響したと考えられる。
現在、イベントの20日前にデモ動画を公開しているが、1ヶ月前に公開することにより上昇率を+10日間維持できないかを確認したいものである。


3.結論と課題
以上より、クロスフェード動画の公開にあたっては、以下の4点に配慮することが望ましいと結論付ける。

 ・継続した公開(既存の動画も相乗的に視聴する傾向があるため)
 ・なるべく1ヶ月に1回の公開(視聴回数を維持するため)
 ・イベントの1ヶ月前に公開(試聴回数の上昇率を維持できる可能性があるため)
 ・多くのイベントに参加すること(視聴回数のV字回復あるいは減少速度抑制の効果が期待できるため)

課題としては、複合型イベントにおける宣伝方法および頒布方法について、今一度検討が必要である。