以前、ブログにも書いた




尊敬する
大好きなコピーライター




岩崎俊一さん。


あぶくのぶくぶく


昨日、この著書↑の出版記念講演に
意気揚々と行ってまいりました!





最前列に陣取り



凝視。




目の前に
ずっと会いたかった
すごく尊敬する人がいる、と思うとね…


一言一句、聞き漏らせない。
そんな心持ちで


ついつい……凝視。



で、最後に来場者に直接著書を手渡し。
握手してもらおうと思ったら…
手がびしゃびしゃになっており(笑)


そのときいただいたのがこれ↓
あぶくのぶくぶく




『会う、贅沢』


これは30年近く前の
西武百貨店のお中元のコピーです。




この方のコピーはあたたかい。
人間の本質がそこにある。


だから、どうにもあったかい。




昨日のお話しのなかでも


「コピーというのは
 自分の身体の中にあるものしか出てこない。
 在庫は自分の中にしかない。
 だからこそ新しい体験や経験
 そういうものを増やしていかなきゃならない」


とおっしゃっていました。


だから、歳を重ねた方が強い、とも。
ただし、感受性を失わない、というのが大前提。



20代はとにかく激しく仕事をすること。
そうして30代以降で見えてくるものがある、と。




自分のなかにあるものを引っ張り出すため
徹底的に
どこまでもしつこく
自分自身を取材していく。

そして、そのものだけでなく
そのものの背後にあるものまでシュミレーションする。



コピーは



決してつくるものでも
捻り出すものでもない。





想い、とか。
価値、とか。
人のありよう、とか。


そういうものの真実は
自分を取り巻く空中に浮遊している。


そのなかから探し出してくるものなんだ、と。



こころにすとんと落ちることば。
腑に落ちることば、を。





そして何より大切なこと。
それは、普遍性。




企業側が持つ独自価値を
どうやって普遍価値に変えていくか。

それを伝えるのがコピーライターなんだ、と。




妙に納得したんです。




だからあったかい。
このひとのコピーに温度がある理由は
そこなんだな~って。


腑に落ちる。
こころのあるべき場所に落ちてくる。
だから、受け手の経験が熱を持つ。

熱を持つからリアルになる。





いっぱい色んなお話しを聞いていて
勉強になった、というより…


こころの深い部分で共振しました。




ことばを探し出す。
ことばをたいせつに想う。
そういうひとの根本には同じものが、ある。




私はコピーライターじゃないけど。

ことばを扱う人間として
ことばで人を動かしていく仕事をしてる人間として

考え方とか
クライアントさんとの接し方とか
ものごとの本質の見極め方とか
ちょっと内向的な性質とか(笑)

おなじなんだな~って
なんだかすごく嬉しくて。



真実のことばを紡ぐために
自分がやってきたことを

目の前の
憧れてやまない人が
同じように考え行ってきたことに



自信と幸福をいただきました。





『会う、贅沢』


ひととひととの間のいちばんの、贅沢。




昨日のあの数時間。



私は、




その贅沢を





身体全部で。


細胞のひとつひとつで。





確かに感じていたのです。







その贅沢をしめくくった最後のことば。


きれいで
やさしくて

やっぱり

ぎりぎりの温度を持っていました。






『ふるえる気持ちで生きていこう。』