夏が、終わる。
肌に触れる空気も、
空の蒼さも。
もう、夏の終わりがそこまできていることを、
静かに、でもしっかりと、伝えている。
私は、夏が終わっていく瞬間が、好きです。
あんなに勢い猛々しかった夏が、
少しずつエネルギーを失いながら、
その流れに抗えなくなって、
静かに、その存在を消していく生々しさが、
ひどく切なくて、忘れられなくて、大好きです。
甘ったるい季節が、
静かに色をつけ、
秋の果てしなさに変わっていく瞬間。
私は、なんでもできちゃうような、
怖いものなんてないような、
そんな、幼いときのような心持ちになるのです。
もうすぐ、夏が、終わる。
しっかり見ていないと、
見過ごしてしまうほど、一瞬にして。
そして、やってくる。
どこまでも伸びる高い空と、
やわく肌を撫でる、少し冷えた風と、
心地いい孤独を連れて。
私の、大好きな、強い季節が、
情熱的な始まりを、告げる。