急に思い立ち、看護師免許を持ちながら、さらに保育士免許を取得した私。
38歳という年齢での遅い保育士デビューでした✨
でもね、2人の子どもの育児中でしたし、
その前に勤務していた場所は新生児集中治療室で、
赤ちゃんには沢山接していました。
保育士免許を取るのに、1から小児を勉強したし、
「まあ、なんとか出来るんじゃないか」
という気持ちが私の中にあったのは確かです。
しかし、実際保育園で働いてみると…
その出来ないこと出来ないこと
本当に、びっくりするくらい出来ないんです
初日の朝、出勤してすぐに
「じゃあ、もも組さん(1歳児クラス)のトイレお願いします」と
命じられました。
「はい!」と返事したものの、もも組さんは20人近くいるのです!
それを順番に20分以内に全員トイレに連れて行かなければなりません💦
しかも、トイレで出来る子もいれば、オムツの子もいます。
誰がトイレで出来るんだか、出来ないんだかもわかりませんし、
自分でズボンをはけない子が殆どです
そもそもその日初めて会った私の言うことを、聞いてくれるはずもありません
「ひゃあ~!!!」(絶対無理でしょ、こんなの!!!←心の声)
汗だくになりながら、なんとか頑張るも一人では到底終わらず…
結局、見かねた他の先生が手を貸して下さいましたが、
かなりの時間オーバー
その後の朝の会や外遊びの時間に食い込んでしまう形となりました。
その後も、次々と自分の出来なさを痛感する出来事が振りかかります
「食事の準備をするからテーブルを出してください」と頼まれ、
畳まれたテーブルを一旦壁に立てかけたところ、
「倒れたら危ないから、壁に立てかけないでください」
はい、ごもっとも
食事介助で、食の進まない子や上手にすくえない子を手伝うと
「あ、その子手伝うと自分でやらなくなっちゃうんで、手伝わないでください」
あ、はい、すみません
お昼寝の時も、「優しく体をトントンしてあげてください」
と言われその通りにするも
トントンし始めた途端に、その子が「やめて」と言わんばかりに
私の手を振り払い
あ、うん、嫌なんだね
とまあ、一事が万事こんな調子で何をやってもうまく出来ません💦
「正直、ここまで出来ないとはーーーー!!!」
自分でもびっくりでした。
しかも、こんな「出来ない自分」は4か月ほど続きました。
毎日、出来ない自分と向き合うのは正直結構しんどい時もありましたが、
それ以上に子どもたちに関われる喜びが何よりも大きくて✨
30分以上泣いて泣いて泣き止めない子の抱っこであろうが、
失敗しておもらししちゃった子のトイレ掃除だろうが、
昼食後の、まるで戦場のように凄まじく汚れた床掃除だろうが、
それが「子どもたちの成長に少しでも役立ってる!!」
と思うと、全く苦ではなく、
とにかく、自分でも不思議なくらい
「はいよろこんでー✨」
の精神で働くことが出来ました!
そうして、4か月を過ぎた頃からようやくちょっとずつ先を読んで動けるようになり、
子どもたちも心を開いてくれるようになると、
ますます保育士の仕事が楽しくなり✨
「はぁー、保育士取って良かったー!!」
と心から思うようになりました。
しっかし!!
保育士ってホントスゴイです!!
これは、看護師から保育士になった私がものすごい実感したことなんですが、
保育士が求められるスキルってものすごく多いんですよね!
子どもたちの気持ちをガッチリ掴めるテクニックや言葉選び&関わり方であったり、
子どもたちの危険を一瞬で察知する能力であったり、
子どもたちが今どうしたいか、何を考えているかの洞察力だったり、
保護者や他の保育士とのコミュニケーション力だったり、
さらには、製作や壁面装飾など上手に手作りできる手先の器用さだったり、
ピアノを弾いたり、歌を歌ったりの音楽性だったり…
もうそれは、ものすごい数の、しかもあらゆる角度からのスキルを求められる、
保育士ってまじでスゴイ!!✨
って思いました。
(看護師もまあ、素晴らしい職業ではあると思っていますが、
ここまで色んな能力は求められないし、
働く場所によって求められるスキルも限られるなーというのが私の感想です)
保育士さんって本当にスゴイなぁ、って今でも本当に思いますし、
その凄さを世の中の皆さんにももっと知ってもらいたい✨!って思います。
ということで、こんな風に私の保育士人生は始まりました
次回からは、保育園での印象に残ったお話を書いていきたいと思います
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました✨