みさの小劇場ウオッチ日記

公演 期間 2013/02/26(火) ~ 2013/03/04(月)
会場 阿佐ヶ谷アートスペース・プロット
脚本 土屋理敬(劇団おばけおばけ)
演出 調布大
料金 2,800円 ~ 3,000円
サイト http://ameblo.jp/ulps/


「きつつき児童文学賞」の授賞式が平穏無事に過ぎようとしていた矢先、大賞受賞者の盗作騒ぎが勃発する。そこに佳作受賞者も現役のAV女優だったことが明らかになる。二週間前に前任部所をセクハラ問題で、移動させられこの部所に配属された栗原課長にとっては、失敗は許されない、はじめての大きな仕事だった。


賞の権威を保つ為なら、ねつ造でも何でもして代わりの受賞者を仕立て上げなければならないと栗原は考えた。事情が事情だけに穏便に、しかも強かにこの場を収めようとするも、そうは問屋が卸さない人間群像コメディ。


特別功労賞受賞者の花岡こと石坂重二が重厚な演技力。長い人生を生きてきた自信や揉め事の治め方の理論が素晴らしい。また「最後に一つ、泣くほど嬉しいことがあればそれでいい」のセリフもその役者の年齢で生きるセリフだ。


また栗原課長の部下役の杉原敏行の小心さや、従順さの演技が光っていた。あんな感じの社員っているよね。初見の劇団だったけれど、キャスト達がきっちりとそのキャラクターを演じていて、楽しめた舞台だった。ホテルではなく、会社の一室で執り行われる授賞式もイマドキの経費削減の事情か?!笑