公演期間 2013/02/06(水) ~ 2013/02/13(水)
会場 三越劇場
脚本 アガサ・クリスティー
演出 佐竹修
サイト http://poirot2013.puremarry.com/


アガサ・クリスティーの処女戯曲「名探偵ポワロ ブラックコーヒー」の再々演、ワタクシは2010年にも観てるが、まったく演出も何もかも変わらないというのは、むしろ、貴重。笑


クリスティーがそれまでの自身の小説の舞台化作品に飽き足らず、戯曲を自ら執筆した。ということだったが、結構なベタさ加減。ポワロ役には初演からずっと演じてる三波豊和。
科学者のエイモリー卿役には、水戸黄門初代の格さんで暴れん坊将軍の初代南町奉行大岡忠相・横内正!そのエイモリー卿の息子リチャード役には、水戸黄門五代目格さんの合田雅吏。リチャードの妻ルシア役には、元宝塚花組トップ娘役の桜乃彩音。さらに加藤頼(加藤剛さんの次男)、内田直哉(レミゼ初代アンジョ!)、三谷悦代(SET看板女優)、右近良之(元THE CONVOY)、志村朋春、大藏千太郎(狂言大蔵流宗家)と多彩な出演陣。


ロンドン郊外に居を構える著名な科学者エイモリ―卿の邸の平穏な晩餐。食後のコーヒータイムに卿が意外な事実を明かし居合わせた者たちに異様な緊張感がはしる。「邸内にいる誰かが、夕食前に金庫から極秘書類を盗み出した今から部屋の灯りを消している間に、書類を返せば罪には問わない」という卿。しかし再び灯りがついたとき、卿は息絶えていた。


混乱のさ中、卿が書類の調査を緊急依頼していた名探偵ポワロが到着し大勢の中で卿の死を演出した大胆な犯人は誰かを探し出す物語・・・。とまあ、サスペンスによくある話の流れ。しかしだ、もうちょっと物語の演出を変えるとかなんとか出来なかったものか・・。


小劇場の舞台を見慣れていると、小劇場公演の脚本の秀逸さに改めて驚いた結果に。考えたらアガサの作品もこの時代では古いのかも知れないなぁ。