みさの小劇場ウオッチ日記


公演期間 2012/12/29(土) ~ 2012/12/30(日)
会場 SPACE雑遊
脚演出 関根信一
料金 3,000円 ~ 3,500円
サイト http://www.flyingstage.com

劇団フライングステージgaku-GAY-kai2012 「贋作・銀河鉄道の夜」

年末恒例のお楽しみイベントgaku-GAY-kai。ワタクシはこれを観ない事には新年を迎えられないというほどのフライングステージヲタクだ。笑
だから毎年、暮れになるとこれを観ずして初日の出がみられっか!みたいな勢いで、いそいそと劇場に出かけるのである。そして毎年のように劇場は超満員だ。今年はわりと熟年層のご夫婦連れが多かったような・・。


第一部は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のパロディ音楽劇。
ジョバンニ(小林高朗)がクラスメイトのザネリ(和田好美)にいじめられているシーンから。これを見ていたカムパネルラ(羽矢瀬智之)がジョバンニを庇うことから、更にイジメは増長する。宮沢賢治の物語は半分くらい描写されており、ジョバンニが機械の体を求めて銀河鉄道に乗り込む場面から、メーテルならぬエーテル(三枝黎)を登場させ、なにやらスリーナインとのコラボみたいな物語になっていた。笑


また、ジョバンニの病気がちの母役には、顔の三分の一が目のアニメメイクしたエスムラルダを起用。ばっちりメイクのお蝶夫人みたいになって登場するのだから、でんでん病気がちに見えないわけよ。むしろ、魔女!笑


更にどうトチ狂ってしまったのか、女装海賊エスムラルダス、宇宙海賊キャプテンハーロックンを登場させ、終盤では宮沢賢治(岸本啓孝)と妹のトシ(木村佐都美)、宮沢の親友・保坂(永山雄樹)をも登場させ、賢治ワールドをこれでもかってほど見せつけていた。


でもって、ワタクシの観た回は、キャストらがカミまくり、三枝黎は自分がエーテルなのに、エクレア(モイラ)をエーテルと呼んじゃったりで、もう、どーなってんだ!状態だった。苦笑


しかしながら、学芸会というタイトルだから、学芸会なレベルでも仕方がないよなー・・なんて妙に納得してしまうのは登場するキャラクターがはちゃめちゃだけに、お祭り気分で観ている観客が多いってことだと思う。練習不足を観客の温かさに救われる役者たちだった。なにげに岸本啓孝の歌が上手い。


第二部はゲイテイストいっぱいのパフォーマンスの数々で
「アイハラミホ。の驚愕!ダイナマイトパワフル歌謡パフォーマンスしょー」
これがめちゃくちゃオモチロイ。どんだけ笑わせてくれんだレベル。やはりこれだけの演出と見せ場は陰で相当、練習したんだろうな、と感心した。
 
「レズビアンエロチカコラボ・官能小説朗読」出演:水月モニカ   
「女優リーディング『妹の着物』」出演:関根信一
「今年もアタシ、第二部で何かやろうかねえ」出演:エスムラルダ
「ジオマンの結婚宣言!」出演:ジオラママンボガールズ


来年も、アイハラミホのパフォーマンスは観たい。
全体的にとっても楽しく癒された舞台だった。ありがとう。