みさの小劇場ウオッチ日記


公演期間 2012/12/19(水) ~ 2012/12/23(日)
会場 OFF OFFシアター
脚演出 寺戸隆之、酒谷一志
料金 3,000円 ~ 3,200円
サイト http://www.55-613.com/noa613/


最近の傾向としてこの舞台のように二つの、あるいは三つの劇団がコラボする演劇が多くなった。しかしだ、まったく表現方法が違う劇団が合同演劇をするということは、観客の好みを阻害するおそれもあるので、そこが問題。
今回の物語はゲームの世界だけに高齢者には向かない演劇だ。現にそれなりのお年の方は始終、時計を見ていたし、寝ていたし。


物語はドラグエの製作者とプレイヤーの二つの視点から展開される。プレーヤーのツキヒトは疑似家族のゲームをしていた。実際にそのゲームの中に入り込み、疑似家族のキャラクター達は人間のように動くのだ。ゲームは家族のエリア、学校のエリア、おとぎ話のエリア・・と様々なエリアに分かれ、その世界はツキヒトが作ったかのように思われたが、そのうち進行役のピエロがツキヒトを新エリアに誘い込む。そして擬似家族は普通の家族のように振る舞っていたが、そのうち凶暴になっていくのであった。


一方でドラグエの製作者の企画会議の場面。ゲームの大型アップデータに関する会議の最中、プログラムのアクセス数オーバーでサーバーがダウンしてしまう。そしてドライブ中のプレイヤーが失踪してしまう事件が相次いだ。製作者側はこれを解明するべく、画策しながら、職場の人間関係のどろどろした部分をも描写する。


この二つの接点はオンラインゲームだ。製作者とプレイヤーの両方から徐々に繋がっていく手法をとっていたが、タイトルの「健康のため、一時間おきに一五分程度の休憩を取りながら遊びましょう。」はゲームをやるうえで掟の様なもの。笑