みさの小劇場ウオッチ日記


公演期間 2012/12/12(水) ~ 2012/12/16(日)
会場 駅前劇場
脚演出 吉田衣里
料金 3,300円 ~ 3,500円
サイト http://genkotu-dan.xxxx.jp/

いやはや、初見のげんこつ団!とにかく楽しい!
序盤、スーツ姿の会社の風景から。多根松茂男を演じる植木早苗の演技力が絶妙。ワタクシは植木という女優の存在すら知らなかったものだから、多根松社長が舞台上に登場したときにはほんとうに男かと思ったほど。そしてこの多根松を軸に繰り広げられるオムニバスは勢いのある喜劇だった。


様々な老若男女を変幻自在に演じ分ける女優達ばかりで、その口から飛び出すセリフはナンセンスとシュールが混在したようで、めっちゃオモチロイ。まるで言葉の玉手箱だ。どちらかというとアニメ的な動きで始終、ハムスターのような俊敏さもある。特に植木と大場靖子が可笑しい。物語はコントの連続だが、終盤でばら撒いた伏線をきっちり回収するところは上手い。


この手のコントは観客もそのアクロバティックな発想の連続を見慣れてないと、置いていかれる。だからそのスピードと共に一緒に疾走するものだけが、その可笑しみに対峙できるのだ。なぜか大場が舞台に登場するだけで、笑ってしまう雰囲気にヤラレ、植木の目の動きで、なるほどな・・、とその趣旨が解ってしまうという、不条理コメディだった。


次回も観たい。そんくらいオモチロイ。