みさの小劇場ウオッチ日記

公演期間 2012/12/14(金) ~ 2012/12/16(日)
会場 プロト・シアター
脚本 神品正子
演出 イッツフォーリーズ
料金 3,500円 ~ 3,500円
サイト http://thursday-follies@docomo.ne.jp


恩田陸「木曜組曲」を脚本化したとのことで観に行った次第。元々、恩田陸の世界観は好きなのだが・・。


耽美小説の巨匠、重野時子が薬物死を遂げてから、4年。その時、時子のそばにいた女たちは、それぞれに言葉に表せない思いを抱きながら、この4年間、毎年、うぐいす館に謎の死を遂げた女流作家を偲んで集まり続けていた。そして今年も時子を偲ぶ宴が催された。時子が亡くなった日の週の木曜日。ライターの絵里子、流行作家の尚美、純文学作家のつかさ、編集者のえい子、出版プロダクション経営の静子ら5人だ。


5人はそれぞれ、まだ時子の死に割り切れないでいた。その日、彼女たちのもとに花束が届いた。花束に添えられていたカードには、“皆様の罪を忘れないために、今日この場所に死者のための花を捧げます”というメッセージが。時子の死を他殺と受け取らせるような内容に、各自が4年前に立ち返って推理し始める…。5人の女たちのおだやかな会話は、いつしか、時子の死の真相に迫ってゆき、それぞれ疑念を抱いて駆け引きしながら持論を展開し、彼女たちが謎を解明していく様子を描く。


約60分の舞台。殆どが会話劇の為、大きな動きはないが、時子が死に至った経緯を順を追って解明していくさまが面白い。ミステリーの括りだがちょっと物足りない気も。「ミュージカルカンパニーイッツフォーリーズ 自主企画公演」なんてキャッチはどうしたって、ミュージカルでしょ?大げさなミュージカルはなくても歌の導入くらいあるでしょ?みたいな気持ちになっていたのだ。それがまったくのストレートプレイ。

いあ、期待が大きすぎたのだった。