みさの小劇場ウオッチ日記


公演期間 2012/11/28(水) ~ 2012/12/09(日)
会場 ワーサルシアター
脚本 石原美か子
演出 鈴木雄太
料金 2,750円 ~ 3,500円
サイト http://www.8warisekai.com/


数年ぶりにこの劇団に足を運ぶ。というのは退団した劇団員の母親に相当叩かれていたワタクシは、この劇団の芝居を観たい気がしなかったからだ。それは過去にたった一度だけ観た8割世界の舞台がワタクシの好みでなかった為に、悪評価を付けたことが母親の逆恨みを買ったのだった。


しかし、今回はその母親の息子が居なくなったことで観ようと言う気になったのだった。しかしだ、やっぱり好みではなかったんだよね~。勿論、この喜劇が面白い!という感性の持ち主も居る。それは当然のことなのだが、そういった人達の感性とワタクシは合わないだけの話だ。


物語は取り壊すことになる古家に残してある思い出の品々である招き猫、鳩時計、星座速見盤を処分することを決めるも兄はそれらを捨てることが出来ない。それもそのはず、これらには精霊が宿り、兄に話しかけるからだった。そのうち兄だけではなく、家族達にもこれらが見えるようになり、処分しなくなるというお話。


前回観た時も、感じたことだが、すっごくベタ!往年のドリフターズのような描写だ。脚本家が変われば少しは違うのか、と感じたが演出家が同じなので、そう変わらないのかも知れない。つまりセリフで笑わせるのではなく体躯を使っての喜劇だ。セリフの一つ一つに喜劇性はない。つまり、そういったレベルだ。ワタクシは喜劇に対して厳しい面があって絶妙なセリフで笑わせられなくてどうする?!というのが心情だ。


そういう意味では脚本に斬新さはない。更に役者が必要以上に絶叫する場面もあって、これが耳に煩い。こういったところもセンスがない。ワタクシの観た回は木原敦子がセリフをど忘れする場面があったが、こっちの方がよほど、ワクワクして楽しかった。更にアフターイベントの冷蔵庫が本編より面白かったというのはどういうことだろうか。笑


小早島モルの顔芸が素晴らしい。彼は地球人ではないような気がする。笑