みさの小劇場ウオッチ日記

公演期間 2012/11/23(金) ~ 2012/11/25(日)
会場 新宿ゴールデン街劇場
出演 沖中千英乃、重村真智子、鈴木美紀
脚本 ジャン・ラシーヌ
料金 2,000円 ~ 2,000円
サイト http://www.tokyo-kandenchi.com/

17世紀フランス。裁判長のぺルラン・ダンダンの裁判偏執狂のあまり、飲まず食わずの日々。心配した息子のレアンドルは門番や書記係に言いつけて父親を自宅軟禁にする。一方、訴訟を生甲斐とする隣家の金持ちの町人シカノーは今日もダンカン家に賄賂を携え直訴に来る。そこへやはり訴訟好きの伯爵夫人が加わり、事態はレアンドルの恋物語も交えて大騒動が繰り広げられる喜劇。


物語の登場人物複数を沖中千英乃、重村真智子、鈴木美紀の3人のみで演じる。だからシカノー家の美しい一人娘イザベルを、そこそこ可憐な感じの役者が演じたかと思えば、可憐のかの字もないような沖中千英乃が演じる場面もあって、そこで大爆笑を取る。苦笑! 


なにげに沖中千英乃が実に素敵だ。伯爵夫人役の沖中千英乃は本当に伯爵夫人のような大迫力があって見とれた。


また劇中で使われる衣装、カツラ、舞台道具も彼女たち3人の手作りらしく、観客も家族や知り合いが多かったように思う。だから和気あいあいの手作り舞台で、その雰囲気に癒された。


終盤では裁判長のぺルラン・ダンダンは息子の目を盗んで裁判所に行こうと企み、その裁判偏執狂を逆手にとった息子のレアンドルは自宅で裁判することを提案する。鶏が犬に食われた事件だ。そして鶏と犬の弁護をするのが門番や書記係だ。あまりにもバカバカしい展開に笑わずにはいられなかった。