みさの小劇場ウオッチ日記

劇団サイト http://inutokushi.com/


天下無双のアイドル劇団no犬と串!って自分で言っちゃうところが脚演出 モラルのモラルのないところ。正直言ってアイドルというほどのものではない。今回も下ネタ満載。しかしどうやらいつもよりは、さわやか らしいのだ。らしいのだ・・って言い方は以前観た公演があまりにも下品で観る気がしなくなってから久しいからだ。


序盤、すきやネタで物語は始まる。事業家・業田猛死(佐藤拓之)は長淵の歌を口ずさみながら事業を展開しゴルフ場を作るまでにのし上がった。業田は自分を特別な人間だと思い上がり、勢いに任せて更に大きくなる。金が入れば女に手を出す富豪・・これは大抵の男がそうであるように業田も3人の妾に3人の子供を作った。子供たちの名前は、松子、竹春、梅男。この3人を軸に地味な生き物が住んでいるという地味山にゴルフ場を作るまでの物語だ。


以前、観たときも感じた事だが、要所要所に導入される小ネタは相変わらず素晴らしい。しゃべりのスピード感の速さといい、ナンセンスなセリフはアニメ的で間違いなく笑える。好みだったのがちか先生(帯金ゆかり)がからむ幼稚園でのコマ。ちか先生のコミカルな動きがオモチロイ。また二人の対照的な幼稚園児のキャラが抜群だった。またどのキャラクターも個性的でぶっ飛んでる。(今に始まったことではないけれど)笑


終盤になって竹春(藤尾姦太郎)がパンツを脱ぐシーン、この設定がよく解らなかったけれど、犬と串のファンはやはり、キャストの誰かが丸出ししないと納得がいかないのだろうか?藤尾のおちんちんを隠そうとするキャストらが藤尾の周りに集まる。そんなパフォーマンスを何度となく繰り返すうちに、その位置から移動した藤尾が突如としてパンツを脱いで、これまた必死に隠そうとした帯金の手を藤尾が自分のおちんちんに押し付ける。苦笑!


仰け反る帯金!下品だとは言いながら、帯金のパニクッタ表情がやけに生々しくて、大爆笑してしまった。その手で数分後、クッキーを食べる帯金・・。いやはや、役者って楽しそうだけれど、結構なストレスだろうなー。としみじみ。


それでも小ネタの乱舞とめちゃんこなノリツッコミで随分、楽しませてもらった。はちゃめちゃ感満載だが、これならワタクシも楽しいと思えた。次回も帯金のパニック表情を見たい。笑
がんばれ帯金!